2014/03/10

Quantum近代化【自画自賛】



このバイク、暗いところではまるでネオンのようにオレンジのFuselageが浮かび上がって見える。

自画自賛してもいいだろうか。

天地開闢以来、最も美しく色彩計画されたKLEIN Quantumであろう。この蠱惑的な塗装が強調されたバイク、ずっと昔に夢の中で見たKLEIN Adroit 1994 のPainted Desert以来の衝撃だ。(※)

2年前、気の迷いでバイクを買い換えなくて本当に良かったと思う。いったんは飽きた、と思ったオレ自身を恥じたい。これこそ、クライン馬鹿たるオレのためのバイクだ。そして、軽々しく費消されていいものではない、大切なものだ。

(遠くの方で頷く、大柄のヒゲの米国人風の男)

そう、、、オレはバイクが好きなだけじゃない。クラインが好きだったのだ!
皆よ、、、バイクを買い換える前に、パーツ全取っ替えしたほうがいいよ。

このFuselage、すごいオーラ(的なもの)がある。なにかがほかのバイクとは決定的に違う、、、と思う。それがなにかはわからないので、オーラと表現している。まあ、クライン特有の、醸し出す雰囲気ですかね。
正直、バイク屋さんでほかの人気銘柄かつ高価なバイクを見ても、オレはここまでのオーラは感じない。

あっこれ、屈折した自画自賛だからな。異論はオレに聞こえないように舞台袖のほうでお願いしたい。

ともあれ、現在、可能な限り最善の改修ができたと思う。11速化とヘッドセットの交換により、今後10年以上は使用できるだろう。
これでオレの脚がついて行ければ最高なのだが、、、
へっぽこ膂力にクールバイク。アンモナイトにムール貝。



(※)昔の話をしてもいいだろうか。
1995年3月頃、RaleighのJohn Tomacシグニチャーモデル、Giantのカーボンバイクと悩んだあげく、TrekのフルサスペンションMTB Trek 9200に決めて、買う気まんまんでなじみのバイク屋に行った。
そこでKLEIN Fervorを薦められ、1994モデルのカタログと雑誌レビューを読ませてもらった。その瞬間、Raleigh、Giant、Trekはスカッと頭から消え去った。

・・・その夜、オレは夢を見た。オレは、砂丘の上を二人の男が2台のKLEIN Adroitに乗っている写真が載ったカタログを見ている。、、、それらはそれぞれPainted DeseartとSea and Skyに塗られていた。(実際の1994年カタログにはそんなシーンはない)
そう、本当に夢なのだ。だが、夢とも思われぬあの鮮明さを今でも覚えている。

だが、オレは夢の力に後押しされ、次の日、Fervorの購入申し込みにサインをしていた。その日からオレのクライン馬鹿時代(KLEIN Freak Era)が始まったのだ。

今回部品総取っ替えしたQuantumは、夢で見たPainted Desertに近いものになった。というより、その夢の印象に近づけるよう、心の下の中の方で無意識に努めたのかもしれない。