2009/10/29

革財布 補遺(3)


どうだろうか。

これで魂が入ったであろう。

魚の模様を入れてみた。
古来、魚は豊穣の表象であった、って
いうじゃないか。


こうした刻印はクローム鞣しの革には効かないそうで、
タンニン鞣しの堅い革(tanned leather)でなければならない。

クローム鞣しの革のほうはしなやかすぎて刻印できないんだろう。

2009/10/28

革財布 補遺(2)

世の中は広いのだ。
革用の刻印をメール経由で作ってくれる工房がある。

ttp://home.e-catv.ne.jp/aoki/orijinarukokuinn.html

世の中には色々な商売があるものだ。
横8mmというちいさなもので3500円(税抜き)也。

もうすこし大きなサイズにすれば良かったかもしれないが、
当然ながらサイズが大きくなれば値段も高くなるので
今回はこれでひとつ勘弁して欲しい。

では、テスト的に革の切れ端に刻印したあと、本番だ。

本当は革を水に濡らしてやるそうだが、
この革はオイルドなために水に濡れないんだよ。

裏から濡らせばいいのだろうが、
本番用のはもう縫ってしまっているので
裏から濡らせない。

ので、濡らさないまま刻印だ。
どうか。

木槌で強めに叩いてみる。

2009/10/27

革財布 補遺(1)

せっかく革で財布を作ったのだが
実は本格的にはまだ使っていない。

うまく完成したというのに、なぜ?
と読者諸君は思うだろう。

なぜだか説明しよう。
たしかに、完成はした。
だが、このままでは、型紙屋さんのつくった型紙どおりに
そのまま作っただけだ。
つまり、魂が入っていない。

こういったものは魂を入れないといけない。
そうは思わないか、諸君。

とりあえず
夜に悪い魂が入らないよう
布団に入れて一緒に寝ているくらいだ。

では、どうやって魂を入れるか。

革ならば、、、もちろん、刻印(こくいン)だッ。

2009/10/26

Logのように眠れ

ええ、、それはDogのように働きましたから。(小林信彦)

秋が深まってくるとトレイルに行く回数が増える。
先日、動画で撮った倒木=ログなんだが、
対比物がなかったのでスケール感がよく分からなかった。

では、実際にはこんな具合だ。
どーん。


このログの下を潜るのは余りにも危険なので
バイクだけ潜らせて、人間はログの上を
越えていかなければならない。
動画中ではそんなことをしゃべったよな。

ところで、今回、このログのちょっと手前の
シングルトラックで、ヘンな物音を聞いた。

ふごーっふごーっという鼻息のようなものだ。

あれは谷底の方から聞こえたのだが、、、
熊の鼻息では?
急いで逃げました。下りがあったので助かった。

その後、スズメバチにも遭遇したが
物音を立てないようにそっと通り過ぎました。
いまごろがシーズンなのだろうか。桑原桑原。

2009/10/24

1.02

PENTAX K-7のファームウエア1.02が配布された。
今回の改訂の目玉は
JPEGにおけるファインシャープネス2という機能の実装なのだが、

いままでこのカメラのJPEG画像が眠いだのなんだの
言われてきたことを解消するためのものらしい。

さっそくオレもアップデートしてみた。

で、子をつれて散歩に行った折り、近所の神社のイチョウの大木を撮ってみた。
この画像はカメラ内RAW現像でJPEGにするときに
ファインシャープネス2を+3目盛り実行したものだ。

ものすごい解像感。
目が覚めました。

この調子でどんどんファームウエア・アップデートして
もらいたいもんだ。
ほかの機能の向上もよろしこ。>PENTAX

2009/10/20

接点拭いとけ



小さい大福に切れ込みをいれたら
パックマンになることを読者の皆は知っていたか

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Twitterに書くレベルの話だということを
あらかじめいっておくか、、、

明日、保育園の行事で使う用があるので、
K-7にDA50-200WRを付けて暗所に向けて試写してみたたところ、
どうも適正露出が出ない。やけに暗く写る。

不思議だが、別のレンズを付けると適正露出する。
これは、、、と思い、DA50-200WRの接点を拭いてみたところ
適正露出した。

接点汚れってあるのな。
運行前点検って重要ですね、という話だ。
皆も拭いてみよう。

2009/10/18

HDRテスト



ようやくK-7のHDR機能を使ってみた。
ただし、これは筆者の覚えであり、
絞りやシャッタースピードは適当だ。

(絞りに絞ったため葉っぱが風で揺れて写っているのは
ご愛嬌として許していただきたい)

上の写真はHDRオフ、下の写真はHDRオン(誇張モード)だ。
こんな感じに映る。
オンの方は陰の部分がまったく強調されず平板に映っているのが分かるだろう。

HDRオンのほうは
人間の目に映るものとはまったく違う世界になるということか、、、

風景で使うとたしかにおもしろそうだ。
いつか応用してみたい。

2009/10/17

美術系装備(3)

http://kensosha.blogspot.com/2009/07/blog-post_30.html
http://kensosha.blogspot.com/2009/07/blog-post_31.html

以前、近接観察用の双眼鏡PENTAX Papilio 6.5×21というものを
買って、美術館に行こうとしていた。

実際には先日、品川・原美術館と
秋田県立近代美術館の「ネオテニー・ジャパン」に
持って行ってみた。

たしかによく見える。
いままでうすぼんやりとしか見えなかった
彫刻とか絵のはじっこもじっくり見ることができた。

とくに、原美術館にある
奈良美智の部屋「My Drawing Room」は
こういったものなしには
詳細を見ることは出来ないよ。

http://matome.naver.jp/odai/2009051911420723125/2124694960176009294

じっくり見ることができ、実に楽しめた。
お勧めですな。

2009/10/14

注目しておいて損はない

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20091014_321583.html

セイコーエプソンが10月から出荷しているこの液晶パネルなんだが、
これは注目したいところ。

おそらく12月商戦向けに販売されるであろう、
液晶ビューファインダーが付いたレンズ交換式カメラ
に搭載されているはずだ。

オレ個人的には、istDの前に
Fujiの「ネオ一眼」を使ってたのだが、
そのビューファインダーが劇的に進化すると
こうなるんだろう。
あれでも相当良く見えましたからね。ざらざらはしていたが。

前々から言っているが、
auto110サイズのレンズ交換式カメラがあったら楽しいだろうに。
どっかで実現してほしいもんだ。

http://auto110.pentax.bz/catalog/1981-10-auto110.html

2009/10/12

トレイルのビデオテスト

台風やら用事やらでなかなか行けなかったのだが、
今日は子を妻に預けて久々にトレイルに行くことができた。

今日はSANYOのビデオカメラ(Xacti)を持ち込んでみた。
その映像がこれなのだが、、、



いい天気だったのだが、森の中ではやはり光量が不足しており、、、
映像が暗い。
Xactiの豆粒のようなレンズではこの描写が限界だろうか。
(あまりにもぼんやりしているのはAFの設定を間違えているのかもしれない)

同じ720pでも、
K-7であればもっと明るく撮れるはずだが、
さすがに背中にしょってトレイルバイクに乗るのは
躊躇してしまった。

もっと大きいレンズの付いたアクティブスポーツ用の
コンパクトなカメラがあればいいのだろうか?
用途が限られ過ぎですかね。

具体的な解決方法としては
なんとかしてK-7をトレイルで安全に持ち運べればいいのだろう。
K-7は防塵防滴だからね。

2009/10/11

驚愕・K-7ショートムービー

タイトルが伝説巨神イデオンみたいになった
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台湾のクリエイターが作った
ショートムービーなんだが、
これがPENTAX K-7を使って作られたものということだ。

(DSLRに動画機能はいらない、という意見がありますが
そうした意見を吹き飛ばすようなインパクトをもった動画だよ)

作った方のコメントに寄ると
K-7に、FA35 f2.8 とSigma 70-200 f2.8が使用されている
そうです。

それだけで、
こんな瑞々しい映像がとれるとは!

ちょっと驚きだが、
やはりキャスティングと照明(太陽光を含む)ですかね。
ロケもいい。汽車とか、河原とか。

とにかく背景のボケ(bokeh)が素晴らしくいいとは思わんかね諸君!

これを見て学生のころ自主映画製作を手伝ったことを
思い出したが、、、
いまなら機材(K-7など)はあるってことだよな。
iMovie HDもあるし、、、(Macに付いてきたタダの映像編集ソフ
ト)

なにかつくれないか、今後暇なとき、
少しく模索してみたい。

モビールを吊るす(2)



いつものようにアクリルガッシュで塗り始めたが、
相手は木の板。
プライマーなりジェッソなりで下塗りしてから
塗れば発色がよかったのに!

終わってから気づいた。すでに遅し。

このキットはあらかじめ板がくじらの形に
くり抜けるよう整形されてんのな。ちょうイージー。

あとは板から外して、付属の糸で吊るすだけだ。



まあ、なかなかポップなものに仕上がった。

夜は寒くなったので暖房をつけたが、
上昇気流で自然に回って行くのを見るのは
いとをかし。

2009/10/10

モビールを吊るす(1)



昨年、国立科学博物館ショップで購入し、
いままで物置に放置していたくじらのモビールを作れ!
という心の声が聞こえたので、勇躍取りかかった。


製作例が付いてきたのだが
いちおうくじら図鑑を見てから始めよう。

まあ、色を塗るだけなんですけどね。
工作というほどではないが、、、
どのようなものが出来るか楽しみだ。

この項続きます。

2009/10/08

すべりどめ工業株式会社

MTBのトレイル用のグローブなんだが、
2年前に661(SixSixOne)を買った。
しかし、半月で指先が破れたので売り飛ばした。

次に、Sombrioを買ったが、1年以内に
親指の甲側が両手とも破れてきて
手の甲が見えるようになってしまった。
なにーっ!

非常にやわだぜ!

そこで、以前からチェーンステイカバー、
ブレーキレバーの滑り止めなどで
愛用していたLizard Skinsのグローブを買ってみた。

その名はG-Love。
円高を利用してChain Reaction Cyclesから送料込みで3000円で購入。

Lizard Skinsはグリップも製造しており、
すべりどめ専業メーカーといってもいい。

このグローブは指先に普通のグローブの数倍の面積の滑り止めが付いている。
この滑り止めが素晴らしい。
なんつってもチェーンステイカバーは10年以上使っているが
壊れないので、さぞグローブも丈夫かと思ったのだ。

これが1年くらいで破損しなかったら、
このグローブの指切りバージョン
(ロードトレーニングに使用する)と、
Lizard Skinsロード用バーテープ、MTBグリップも買おうか。
組み合わせれば相乗効果を発揮しそうだ。

シナジーっつの?

2009/10/06

トレイルバイク、入渠



3年目となるトレイルバイク・カナーンであるが
けっこうよく乗っている。

先日は所用によりトレイルに行けなかったので、かわりに整備を行った。

以下は筆者の覚えとして記述しました。

整備したところ;
・フロント周りのワイヤの納まりを調整
・フロントフェンダー再固定
・各部清掃
・チェーン洗浄(PEDRO's オレンジディグリーザー)
・注油(ラスペネ)
・シートポストに付けたボトルマウントは
 もう使わないので外す

革財布を作ってみる(12) ディティール

これから作る人の参考に、
完成した財布のディティールを載せておこう。

こまかい部分では失敗したところがありますが、全体としては成功ですな。
戦術的には小規模な敗北はあったが、戦略的には勝利したといえる。
(正しい例えかどうかは知りませんが)




2009/10/04

革財布を作ってみる(11) 完成



コバ(断面)を適度に磨くと
それっぽく(売ってるものっぽく)なってきた。

不思議なもので縫ったあとでも
革はすこし伸びてくるようで、
縫い目なども次第になじんでくる。

ファスナーのテープのほつれを
接着剤で無理矢理止めたり、
再びBREEのプリザーバーをぬり込んだりして、完成としよう。

糸をキャメルに変更したあと、
コンチョを五円玉色の和風のものにしたのだが
偶然ながら同色になった。
全体の雰囲気はなかなかいいのではないか。

と、まあいつものように自画自賛してみよう。

工作の醍醐味は自画自賛にあり。



財布としての機能なんだが、

紙幣入れ
硬貨入れ(ファスナー式)
クレジットカード入れ 4
(うち2つは診察券やメンバーズカードも入ります)

といったところ。

かかった費用は道具を除いてだいたい次の通り。
敷居が高そうだがいったん入室してみると
案外簡単なので、お勧めですな。

革工作は当分楽しめそうだ。

型紙   1500円
革    3400円
糸    100円
コンチョ 3750円
接着剤  300円
ホック   10円

2009/10/03

革財布を作ってみる(10) 最後の縫い


練習を含めてもう1か月以上、
この財布の製作を行っているわけだが、、、
ようやく姿が見えてきた。

パーツ全てを接着し、あとは外装を縫うだけだ。
縫うのはこれが最後なので、慎重に縫っていく。



外装は縫う線が長いので、
途中で糸を継ぎ足さないと縫えない。
結局2回も継ぎ足したりして。
外装の縫いだけで針を2本も折ってしまった。

そんなこんなで縫いは終了。
指がしびれた。

あとはコバ(断面)を
紙ヤスリ(100→400番)で削り、
トコノールを布で塗り付けて
布でこする。

研磨用の木でコバをこするのは
つやつやしすぎてしまうのでやめ、
専用染料でコバを焦茶色に染めるのも
不要と思いやりませんでした。

2009/10/01

革財布を作ってみる(9) コンチョをどうにかする


この財布の製作過程で初めて知ったのだが、
コンチョなる言葉がある。
読者の皆は聞いたことがあるだろうか。

wikiによれば
Concha or Concho, a round decorative piece of metal seen on a western
saddle and other horse equipment descended from the Spanish tradition.

とのことだ。原義は「外耳」ということだ。それから転じて色々な意味もある
ようだが、詳しく知りたい読者はconcha wiki で検索して欲しい。

まあ簡単に言うと、
装飾されたホックのことですね。

これも自作しようかと思ったのだが、
素人がやるにはコインをたたき出すくらいしか思いつかなかった。
そのための道具も売っているようです。

だが、今回は北沢の人が作ったオリジナルのものを購入。
コンチョを探していて偶然ネットで見て、欲しくなったためだ。
http://www.ryoku.biz/

真鍮(黄銅)でできていて羽根と葉っぱが文様としてあしらわれている。
黄銅なので、五円玉と同じような色をしているのだ。

この羽根と葉っぱというデザインなんだが、

「お金というものは羽根や葉っぱとおなじように
 飛ぶように消えていくものなので、気を付けろ!」

という戒めを自らに与えるものとしたい。