2016/07/31

完成

色彩などを調整して、ようやく完成。
1ヶ月半くらいかかったかな。

どうだろうか。
結局14ページ、フルカラー原稿になりました。


第四話のオレ的なハイライトは自室でスマホをみる主人公のコマ。
影の付け方はもこ絵で学んだ技術の応用だ。
けっこう上手くいったので、オレ的には満足だ。

結局、最終ページは前に描いた一枚絵をそのまま使うことはやめて、
描きなおした。
ここは相当気合いを入れた絵を描かないと行けないだろう。

あっ、、、もちろん技術が伴っていないとは承知しております
ど素人やろうが描いたまんがだということも、、、

これこそ趣味のまんがですね。

でも、自分としてはいま描かないといけないと思ったものを描いたのです。


11 Photoshop、Medibang Paint Proで彩色


(画像は下描きのものです)  


彩色はPhotoshop CCMedibang Paint Proを使用する。
それぞれに優れた点があるので、使い分けするのだ。
具体的には、Medibang Paint Proの方が、機能が限定されている分、軽いし

、エアブラシが使いやすかったりする。

でも、変なブラシとか使うときにはPhotoshop CCが必要になる。

今回の彩色なんだが、基本、薄塗りでいきたい。
皆さん知ってるでしょうか、、、
初期大友克洋のあの色ですよ母さん!

あれを見たときは衝撃的でしたね、、、

具体的には、Apple Paradiseのカラーページのようなものだ。

ああいう色をずっと塗りたいと思っていたのだ。
あれに少しでも迫れればいいな、、、と思って塗ろう。

手順としては、濃い色では塗らずに、薄い色で塗っていくだけだ。

その基準で言うと、髪の毛も黒ではなく灰色になる。
そうすると、影もつけやすくなるので、あとでなんとでもなりそうだ。


(もこ絵で学んだ技術です)

10 スキャナで読み込み



読み込みは300dpiで行う。ホントはスタンダードである350dpiでやりたいの

だが、このスキャナ調整できないんだよな、、、、

読み込んだら、いつもであればPhotoshopの便利機能を使って線画だけにす

るのだが、これが上手くいかない。

なので、今回はMedibang Paint上でレベル補正をして調整した。


2016/07/28

9 ペン入れする



さて、いよいよペン入れだが、
人物の主線はGペン、細かい線はラッション・ドローイングペン0.03で。

これは淡々と行うだけだ。

最初は勘が取り戻せなくて、吹き出しの線が枠線よりもふとくなっちゃった

んだけど、、、まあフォトショで直せばいいか。

メカもガードレールもすべてフリーハンドで描いてるので
ぐらぐらしているかもしれませんね。
以前もそうだった。

消しゴムは厳重にかけとく。
でないと、データ取り込みしたときに汚くなってしまう。

あまり頭を使わないので、
1枚ペン入れするのにだいたい30分くらいかかる。
今回は彩色が入るので、あまりペンで描き込みは行わない。

なので、このくらいで済む。

2016/07/26

8 A4ケント紙に下描きする


下描きするにあたって、わら半紙のメモ帳に、
キリのいい場面をいくつか描
いておいた。

これが非常に役に立つ。
また、オレの場合、ネームをけっこう細かく描いてるんで、
そのとおりに描くだけなのだ。あまり新たに考えるということはない。

でも、家のことでけっこう忙しく、なかなか時間がとれない。
先日の日曜は珍しく昼間4時間空いたので、
前半2時間を下描き、後半2時間を自転車の練習に使うことになった。

今回は近所の喫茶店で下描きしてみることにした。
無謀だろ?
普通はネームくらいだろう。
でも、やむを得ない事情があったので。

この喫茶店、無料Wi-fiが効くので資料調べもできた。
結局1頁と3/4頁を書けた。
正直、超恥ずい。

ともかく、2週間以上以上かけて、ひととおり下描きは完成した。

もっとも時間がかかったのは船、メカであった。

2016/07/09

7 ネームを描き始める


手帳にネーム用の頁割りをする(フリクションペンで)。
実際のネーム本体は鉛筆で書くといいのだ。消しゴムで消してもフリクションペンの部分は残るもんで。

手帳に描くと、出先でもネーム出来るんで便利。
だいたい10時間くらいかかったかな。

シナリオを改変しながらネームを描く。
だいたいシナリオの1/4が変更、追加されたね。

コマ割りの参考にしようと、
石森章太郎(当時)の龍神沼も読み返したんだけど、
天才の仕事はオレのようなど素人やろうにはまぶしく映るだけで
あんまり参考にならなかった。

安息海第四話、最初は悲しいだけの物語になりそうだったんだけど、正直行き詰まったんで、ガボの「お話をどう語るか」で読んだ「お話にもう一つのお話を混ぜる」ということをやった結果、そんなに悲しくもなく、コミカルな感じになったので、、、自分ではよかったと思う。

まあオレのようなど素人やろうが描くので漫画の文法に忠実にあるべきもないだろうから自由に描こうと思う。
ということをなんとなく伊図透氏から学んだ(彼は素人ではないが)

オリジナルはいいぞ、、、なんたって全部自分で作れるんだから、、、

私のようなぼっち属性の者にはぴったりな行為。

2016/07/07

4 小道具の資料を集めて、いくつか描く


高校の制服を決めるよ。主人公は高校生だからね。

登場する制服は冬服なのだが、
女子はリボンネクタイ+紺ブレザー+チェックのスカートにしよう。














(共学を想定していますが男子は登場しないので省略)

あとは、主人公の乗る自転車「通学号」を描いておいた。
通学号は変速機のないママチャリであるが、
主人公はこれを坂の上の学校まで漕いでいくという頼もしい設定である。


さて、
5 キリのいい場面をいくつか描く
6 シナリオを書く

これらはネタバレそうなので省略します。


ようやくネームまできたよ。

2016/07/05

3 登場人物を描く

漫画に必ず登場するもの。それは登場人物。
主人公と脇役ですね。

登場人物をコピー用紙やメモ帳に描いていこう。


こいつが主人公。活発そうな高校生(女子)だ。
特徴は身長165cmくらい、ショート、アホ毛である。

このアホ毛はワタモテの智子のツノ(寝癖的な癖毛)へのリスペクトである。(本当)

あと、数学が得意とはいえない、自転車で通学、日焼けはあまり気にしない(数年後後悔するタイプの人)、といった属性を持たせてみる。

次は「あの子」。

主人公がショート、自転車に象徴されるように活発さをアレしてるんで、
「あの子」の属性としてはメガネ、ロング、おとなしめ、色白、数学が得意、というかんじだろう。



あとは脇役だがこんな感じ。レーシングスーツのようなものを着ておりますが、これがなにかは完成後の作中でご覧ください。

2016/07/03

2 お話を作る

どういうお話にするか。これが難しい。

以前、お話の作り方を学びたくて、G=G.マルケス(ガボ)の「物語の作り方ガルシア=マルケスのシナリオ教室」という本を買って読んだんだけど、なかなか実践できない。
(この本は、「お話をどう語るか」という別名でも知られる)

しかし、一つだけわかったことがある。
お話は、混ぜるとよくなる場合がある、ということだ。

ということで、今回は、メインとして考えていたお話と、もうひとつの小さなお話を混ぜてみた。
するとどうでしょう。ちょっと深みがでたかもしれないのです。


あとこの本の中では、脚本家たちがディスカッションしながら
お話を作っている。

オレは一人でやってるので、脳内でディスカッションしながらやるしかないのだな。
でも、ガボも一人でやってノーベル賞取ったのだからオレも(大きく出た)

2016/07/02

「安息海」第四話作成レポート


あらためて「安息海」第四話の製作風景をレポートしていくことにしよう。

だいたいの流れを書いてみた。

1 作品全体のイメージを端的に表す絵を描く
2 お話をつくる
3 登場人物を描く
4 小道具の資料を集めて、いくつか描く
5 キリのいい場面をいくつか描く
6 シナリオを書く
7 ネームを描き始める(鉛筆で):手帳に描くと 出先で描けるので便利
8 A4ケント紙に下描きする
9 ペン入れする(人物はGペン、表情や背景は0.03で)
10  スキャナで読み込む
11  PhotoshopMedibang Paint Proで彩色

いま、このプロセス表のうち7まで出来てる状態だ。
1は前回PixivDeviant Artupした
「陸前國沖水深二百尋」です。


これに基づいてお話を作ろうとしたわけだ。