2015/02/27

蛾みたいな飛行機の晴れ舞台


蛾みたいな飛行機アブロ・バルカン(正確にはアヴロ・ヴァルカンだろうが)の最大の晴れ舞台と言えばフォークランドの実戦ではなく、ここに言及されている1960年の「スカイシールド演習」ではないか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%96%E3%83%AD_%E3%83%90%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%83%B3
                               
wikiには
「キューバを発進したソ連の爆撃機を模した仮想敵機役を務め、優れた低空侵攻能力とECMによりアメリカ合衆国の防空網を突破してニューヨーク上空への進入に成功している。」
と数行の記載なんだが、もうすこし知りたいものだ。
英語版wikiにはもうすこし詳しく書いてある。
http://en.wikipedia.org/wiki/Operation_Skyshield
Sky Shield I (1960)
Sky Shield I included an "attack" by eight Royal Air Force (RAF) Vulcan B.2 bombers. Four aircraft attacked from Scotland and four from Bermuda. The first "casualty" of the exercise was an RAF Vulcan which was intercepted by a McDonnell F-101 Voodoo 56,000 ft above Goose Bay, Labrador. Despite this, the Vulcans achieved unprecedented survivability with seven of the eight British bombers managing to reach their targets and return to Stephenville, Newfoundland unscathed. Their effectiveness in the exercise was largely due to the advanced Electronic Counter Measures systems on these aircraft (three of the southern route bombers putting up a wall of interference while the fourth made an attack[1]) and the Vulcan's famed and unique maneuverability amongst strategic bombers,[2]
抄訳
8機のバルカン(4機がスコットランドから、4機がバミューダから)が北米に侵攻し、1機がラブラドール半島グースベイ上空でF101により「撃墜(仮想)」されたが、7機は攻撃目標に到達し、ニューファウンドランドに帰投した。彼らの成功はECMと機動力によるものであった。
バミューダルートをとった4機のうち、1機が攻撃を行った際、残りの3機が協働でECMで防御した。


、、、すごい、、、バルカン。見直した。ただの蛾のような異形の飛行機じゃなかったんですね。
    やっぱり晴れ舞台だ。
映画になりそうな話ですね。 
「バルカンを飛ばす会」のほむっぺにはもうすこし詳しい情報があるかもかもしれないがまだ探せない。
http://www.vulcantothesky.org/ 
この本を買えばいいのか。いつか読んでみよう。
http://www.amazon.co.jp/Empire-Clouds-Britains-Aircraft-Ruled/dp/0571247954
サウンダーズ・ローとかボールトン・ポールとかいろいろ載ってるのかしら。

                                  

2015/02/25

事実とそのエコー

幼少時代に胸をときめかせた
UFO目撃事例である介良(けら)事件。


http://giga.world.coocan.jp/ufo/history/kera.html

今や、あの小型UFOは、実は鋳物の煙草盆あるいはその鋳型の
底部分だったことがほぼ明らかになってるんだってね。
ガーン!


底に描かれた「波に千鳥」のような文様は、
実は本当に「波に千鳥」(煙草盆の意匠に使用された)だったのだと

いう。

そもそも最初に子ども達は「UFOを見た」と彼らの一人のお父さんに
教えているが、そのお父さんが既に「これは煙草盆だ」と言ってるの
で、真実に一番近づいてた。

やはり真実はシンプルだったか。

介良事件から学ぶことがあるとすれば、
「複雑に見えることすべてのことは、非常にシンプルな事実と、
その事実が周辺に反射して観測されるエコーとの集合体である」

ということだろう。

(無理矢理、前回の光エコーのエントリにつなげてみました。)

2015/02/24

光エコー覚え



http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%89%E3%82%A8%E3%82%B3%E3%83%BC

光エコーがもたらす超光速の錯覚についての解説を読んだけど
すぐに理解できない今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?


http://www.gizmodo.jp/2014/06/4_54.html

上のリンクは件のいっかくじゅう座V838のバースト。

しかしこのタイムラプス美しいな。皆もぜひご覧ください。

星間物質に反射して、遅れて光が届く、、、ここまでは理解できる。
しかし、その次に「超光速の錯覚」ができる、というプロセスがよくわ
かんないのだ。

たぶん地球から遠距離の光エコーに比して、近距離の光エコーの方が

速く見える、ってことなんだろうが、それがなぜ星雲の広がりが超光
速に見えることにつながるのか、実感として理解したとは言い難い。
星間物質を鏡になぞらえればいいのだろう。

http://home.u05.itscom.net/apodjpn/apodj/2003/200312/fb031205.htm


照らす方向の差、ということだろうか。

ウィキの図でいうと、
星雲が広がる向きでBの反射が起こると、
Cの反射よりも速く地球に向かって進むので、星雲の広がりが光速を

超えたように見えるということなだろうか。

おっ、、、だいぶ近づいたような気がする。

合っているかどうかわかんないが、いずれにせよ
もうすこし寝ながら考えてみたい。


こうしたややこしいことを考えながら床につくと
一瞬で眠ってしまうだろう。



2015/02/20

最後のバス

最初はウエッとなったペンタックスのフルサイズ機の
モックであるがだんだん目が慣れてきた。

http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20150212_688027.html

以前、いまはなきNAVIというクルマ雑誌で、
デザイナーの人が「最初はウエッとなるけど、あとで慣れる、という

のが本当にいいデザインだ」と言っていた。

25年ほど前の話ですがね。

その後、いろんなものを見てきたが、この法則ってけっこう正しい、
と思う。

ともあれ、これでペンタックスは最後のバスに間に合ったといえる。

まあ別に最後のバスに乗れなくとも、マイクロバスとか列車とかタク
シーとかいろいろ交通手段はあるわけだが。

2015/02/19

おじさんの会社


いまさらなんだ、と言われるかもしれませんが、
この方が2006年次の決算発表の席上、ペンタックスを「エンジニア上がりのおじさんの会社」といった、当時のペンタックス株式会社の常務取締役。(第一勧銀出身)

誤解されそうな言い分ではあるが、どういう文脈で言ったのか。

以下、引用:
「エンジニアあがりの町工場のおじさんの会社からすれば、しんどい話」、「自主独立路線に自信」、「即座に巨大資本の下に入る理由は何なのか」、「町工場とアメリカ風の経営をしている先というのはそんなに簡単に一緒になって融合できるものか」

「まじめにもモノづくりをしていた町工場のおじさんたちが、(HOYAという)巨大資本や、(スパークスという)資本市場で獲物を探す鮫に食われようとしているという話だ」。


以上、引用

(そもそも日本の製造業はだいたいエンジニア上がりのおじさんの会社であったと思う)

まあそんなに悪い意味合いでの発言ではなさそうだ。むしろ言い訳的コンテクストのなかでおじさんの会社、という言葉が同情を買うべく利用されてる。

これ以外に、彼は内紛の渦中で、特段収拾に動いたとか、活躍した、なんて記事は見つけられなかった。

引用の後段って、「そーゆーのを防ぐのがあなたの仕事じゃないの?」といいたくなる。なんのためのみずほフィナンシャルグループなのか。
(もうおじさんの会社問題はどうでもいい)

このような状況が10年の空白というか不幸の始まりだったかもしれないが、あのままの財務基盤、売り上げでの独立を保ったとしても、到底フルフレームDSLR開発など夢のまた夢だったろう。

「浦野社長の強引な手法」=もはや採算が取れないプロ向けカメラの開発・生産を続行したりといったことに、ほかの取締役の不満が爆発した、、、、なんて書かれている。


これってもしかして67、645とか645Dのこと、、、?

塞翁が馬とはよくいったもので、最終的には大リコーに買収されたおかげでフルフレームDSLRの発売も現実のものになろうし、あと10年は戦えそうだ。

そういう意味では感謝しておこう。

ウェブ上から無くなる前に
HOYAによるTOB当時の混乱の経緯を収集しておくか。

なお、浦野氏はLXの開発者の一人として知られる。
今はコンサルティング会社や産学連携企業の経営など。


浦野社長解職・新取締役



25776720070428

混乱の収拾

総括

2015/02/16

すごくいい革


先日、革素材屋さんで
在庫処分で革を安く売っていた。
(ソフトシープ)

厚さ0.3mmの羊革(黒)だ。
31デシ(10平方cm×31)という大きさで、1600円弱。
激安だが、届いた革は非常にいい。

でも、、、裏にすごく古そうなシールが貼ってあるので、
もしかしたらずいぶん長い間どっかの棚に眠っていたものかもしれない。

たぶんクロム鞣しで、すごく柔らかい。
これって高級手袋なんか作るやつだ。

時計ベルトの裏に使おうと思って買ったのだが、
もったいなくていい部分は使えない。
(それ用には端っこの部分を使おうと思う)

なにが作れるかはこれから検討することにしよう。
パイピングを施した、ふにゃふにゃのソフトケースなんてどうだろうか。

味があっていいと思うが、何を入れるケースがいいか、、、?

むしろ、この革の場合、完成後は既製品にしか見えない、というのが
理想にしたい。

2015/02/13

APエムブレム



 瞼の上に王冠があって、
さらに瞳の中にAPと書いてある、なんて説明したら
ラリった人だと思われるかもしれないが

これは今はなき旭光学工業のエムブレムである。

その経緯は次のほむっぺに詳しい。

なんと、、、サイクロプスがモチーフだったとは、、、
ユリシーズに目を潰されないようにしてね。


それはともかく
なかなかいいデザインではある。

サイクロプスの目を潰した
ユリシーズはポセイドーンの呪いのせいで
長らく暗黒の海をさまよう、とある。

この現実の世界が神話の構造をインクルージョンしているのなら、、、、

まあ、なにかを言いたいのだが、
ここで書いてしまうと色々差し障りありそうなので
各人の想像にまかせよう。

本日のCP+で公開されたペンタックスのフルサイズモデルのモックについて
いまのうちだけでもいい夢見るか。
http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20150212_688027.html

要望点としては、FA Ltdをつけたときの空隙が気になるので、
ペンタプリズムの顎の部分(レンズにかかる庇)を
3ミリくらい下げていただければなにもいうことはございません。

2015/02/08

予防的充電

以前乗っていたクルマの暗電流による
バッテリー上がりに悩まされていた。

バッテリーが上がってしまう前に充電する、というテクで
乗り切ってきたわけだ。

今乗っているクルマは暗電流などないようだが、
予防的に充電しておくと安心だろう。

Golf 7については、バッテリー残量を確認する手段があるのが
心強い。

http://kensosha.blogspot.jp/2014/04/vw-golf-7.html

ただいまSOC 70%。
まあ大丈夫な量だろうが、厳冬期ということもあり
予防的充電をした。

いつもの簡易充電器(ホムセンで購入)で2時間充電して、
SOC 90%まで戻した。

これで安心して運転できる。

2015/02/06

14年


まさか本当にフルフレーム機が発表されるとは、、、
驚きだ。


http://news.ricoh-imaging.co.jp/rim_info/cp_reference_product.jpg
http://news.ricoh-imaging.co.jp/rim_info/2015/20150205_006518.html

もちろん、買おうと思う。
それは、なぜこの10年で折に触れFA31、FA77というレンズを買ってきたのか、という問いに対する答えである。

たぶん、ほかのPENTAXユーザーも同じように思っている人が多いと思う。

DAレンズもクロップで対応するので全然無駄にならない。

機体は意外なほどコンパクトなようだ。
ただ、ペンタプリズム部は大きく見える。
67IIに似ているという評判のペンタプリズム部であるが、
LXのFA-2いうペンタプリズムにも似ている。


過去のデザインをそのまま使うのではなく、
エッセンスだけを導入するのはデザインの正しい手法である。


K-01で復活させた横長の字体であれば最高だろう。
まあそれは無理かもしれないが、、、

SRロゴを金色にすることだけはやめて欲しい。

Wi-fiは欲しいところだ。
たぶんK-S2で充分練習を積むのだろう。


バリアングルはあってもなくてもいい。
ただ、おそらくこのカメラは過酷な扱いをされるはずであり、
機械の故障の最小化という観点からふさわしくないのだろう。


企業の論理の結果だとは理解しているが、フルフレーム構想を14年越しで復活させたということは、実は非常にエモーショナルな決断だったのではないか。

普通に考えると、充分ペイしないかもしれない、そして大儲けなどは望めない、枯れた技術への投資である。
(だが、確実にある程度は売れるものであるが)


なにより、ここでプリズムやミラーなどの光学機械の伝統を途絶えさせるわけにはいかなかった。
復活させたRICOHにぜひとも敬意を表したい。

 

2015/02/01

あまのじゃく的グリップ




さきの秋に、Klein Attitude(1992)にRitchey Logicのフォームグリップ(Ergo True Grip)を取り付けて、トレイルで試験してみた。

これがたいそういい。
人差し指・中指が握るところが細くなっていて、薬指・小指が握る部分が太くなっている。
これってErgonのグリップと同じアプローチだ、、、
と悦に入っていたら、天地逆落としの計に遭った。

逆だったのだ!

そう、、、正規のマニュアルでは。
小指のほうが細く、親指側が太い、というセットが正しいのだという。

ええっ?と思うが、まあリッチーさんがそういうのならそうなんだろう。
なんでも、こうすると内側に手がすっぽ抜けないのだという。

本当かよ、、、
内側に手がすっぽ抜けたことは、この20年間、トレイルやレースではない。
むしろ、外側に手がすっぽ抜けたことはある。

海外のほむぺでは、逆の方がいいという意見もあり。

http://www.bikerumor.com/2014/05/08/p-650b-build-part-3-finishing-it-off-with-ritcheys-wcs-carbon-trail-cockpit-group/

オレとおなじだ!
このほうがオレ的にはいいんだよな。

そこで、あえて逆のまま使い続けることにし、さらにKlein Fervorの
グリップもWCS Ergo True Gripに新調して、Attitudeとおなじく逆に
つけることにした。