2014/07/31

時計組み立て(3)ケースに入れる








次に竜頭を抜く。
主ゼンマイの力が解放されていることを再確認後、竜頭の上にあるネジを少しずつ回して緩める。竜頭が抜けるところまで回して、けっしてネジを抜いてはいけないらしい。

ネジを回すにも、ドライバーを紙やすりで研いでおく必要があった。デフォルト状態だと太すぎてマイナスのネジ頭に入らない。時計って繊細なんですね。

ネジを少し回すと、竜頭が0.5mmほど出たのはなぜか?
わからぬが、、、ともかくネジは1/2回転ほどさせると竜頭を外すことが出来た。

ロディコで文字盤とケース内のほこりをロディコで取る。
ロディコは小さくちぎって、丸めたのを使用。

こういうとき、銀色のダイアルは汚れが目立たなくて便利。

いよいよケースに入れてみる。はあ、、、どきどきする。
すぽっとはまる。さすがユニタス専用ケースだ。

次に変則かもしれないが竜頭も取り付ける。
巻き上げ位置まで差し入れなければならない。
(時刻調整位置だとダメ)

竜頭取り付け後は竜頭固定用のネジをまわして固定しておく。
竜頭はいずれ巻き真(原文ママ)の長さを調整するときにまた抜くことになるのだが、、、それはまた後日。

それから、ムーブメント付属のネジとステーを使って、本体をケースに固定する。

ケースには内側にちょっとした出っ張りがあって、そこにステーを引っかけて、ムーブメント側のネジ穴にネジを突っ込んで締めると固定される仕組み。

これは超小さいので、手先の器用さが要求されるね。
が、特段問題なく取り付けできた。

2014/07/30

時計組み立て(2)針入れ

次に、時針、分針の順に12時00分の位置に入れていく。剣押さえという道具を使用する。
怖いので、専用工具3600円也を買ってしまった。
これって今後使うのかな。
この剣押さえだとダイアルに傷が付きにくいが、針で傷が付かないよう、紙を敷いておく。時針はイージー。

分針は横から見ながら時針を入れた筒車に接触しないように入れる。

さらに、00秒の位置に秒針を入れる。
ちょっとこのユニタスクローン、4番車の秒針取り付け部分が太いんだよな、、、はまりそうにないのだが。

案の定、秒針がなかなか入っていかない。
ムリに押し込んだらぽっきり折れてしまった。ガーン!
せっかく買ったのに、、、

秒針だけ再度調達しなくては、、


しょうがねえ。
ふたたび届くまで10日まつ。まあ分針と時針のスペアが手に入ったと思いねえ。(もう使わないと思う)

では、四番車側のポッチを金属やすりで少々削ってみる。
秒針に細工してある穴が0.27mmなので、少なくとも0.3mmくらいまでは削りたいが、、、これが圧入ってことなんだろう>KLEIN

あとは微調整だ。もし、削り過ぎちゃったら接着剤でぶっ付けてやる。(やけ)

削りは手探りですこしづつ行く。ムーブメントに多少のすり傷がついたが、やむをえない。こっち側はみえないので、、、許して欲しい。

気持ち削れたか?というところで第一回目のトライ。


秒針で文字盤に小傷つけちゃいかねないので、今回は紙でガードしてみよう。紙にポンチで穴を開けて、カッターで切れ込みをいれたもの。

果たして!



うまくいった。意外に簡単だったな、、、

時針・分針を入れ直して終了。

2014/07/28

時計組み立て(1)コハゼ解放




いよいよ組み立てだ。

まず、テスト用に付いている分針と秒針を外す。外したときは剣抜きってもってなかったので妻のとげ抜きを借りた。

次に針の取り付けをしたり竜頭を取り外ししたりするわけだが、その前に主ゼンマイの力を完全に解放しておかないといけないそうです。秒針が止まっていても、解放されてない場合があるそうな、、、

そこで、竜頭をつかみながら、棒でコハゼを動かす。竜頭をゆっくり逆回転させていく。

正直、ぶっ壊すんじゃないかと不安だったが、なんとか終了。

これで解放されたはずだ、、、

次に、筒車という時針を付けるパーツを付け、さらにダイアルワッシャーという座金を付ける。いよいよダイアルを付けるわけだ。


ところが、裏面の取り付けポッチを溶接したさいの熱のせいか?ダイヤルが0.1mmほどしなっている。
秒針取り付け用のポッチがなかなか見えない。

まあ、ケースに取り付けてネジで締めれば平坦になるのだろうか、、、

現状で見えることは見える。0.3mmほど。このくらいで充分なのだろうか。時計ってすごく繊細なのですね。

2014/07/25

時計組み立て: ムーブメント以外のパーツ




ケースが届いた。


Otto Freiという、自分で時計を組み上げる文化においては知られたる宝飾材料店によるものである。

仕上げは鏡面。ドレスウオッチだからいいのだろう。


このケースで唯一邪魔なのはシースルーバックの文字だね。どう思う?こんなのなくてもいいのではないか。

クルマにツインカムって書いてあるようなもんだが、、、

まあ、消さないで取っておくか。消すときミネラルガラスが曇ったりすると怖いし、、、


とりあえずこのケースに合う37.0mmの文字盤もOtto Freiから入手しておいた。

グレーと銀の地に、小さな青いアラビア数字12,3,6とバー・インデックス。


インデックスは遠目には青くみえるが、光を当てて近くでよく見るとすごく綺麗な紫色だ。ガラス製かと思う。さすが宝飾材料店。


分表示のインデックスは印刷か転写だが、これは薄い空色で、目立たないが60秒分ちゃんとある。


秒表示部分は表面より一段下がっており、同心円状の装飾が施されている。アジュラージュ装飾というらしい。


裏面にはムーブメントに取り付けるためのポッチが蝋付けされている。


この文字盤って、相当いいものじゃないか。これが22ドルとは安い!と思ってしまう。・・・金銭感覚おかしいですか。


ストラップ用の太さ1.5mmのバネ棒、幅20mm、2本も同時に入手しておいた。


針はOtto Freiにいいのがなかったので別に入手することにした。

銀色の松葉型がいいんじゃないかと思って、eBayで調達。


昔のポルトギーゼの針っぽいやつだ。


これはたぶんParnisという時計のパーツであろう。

確信はないが。


ポルトギーゼの針ってちょっと長めなんだよな。そのへんリスペクトってことで夜露死苦!

2014/07/24

サーモグラフィー続報


むう、、、iPhone用サーモグラフィーカメラ、FLIR One。

激ほしいが、iPhone5S/Cのみに対応か。

40000円くらいかね。


iPod touch やiPadバージョンが出たら考えたい。



http://www.flir.com/flirone/support.cfm

2014/07/19

スニーカーを正規修繕




2年半前に買ったこの革スニーカーであるが、非常に履きやすくて愛用していた話はまえに書いた。

http://kensosha.blogspot.jp/2014/06/blog-post_9.html

オレの扁平足との相性がよくて、歩いてもなかなか疲れない。

だが、愛用度合いが高ければ底も当然減ってくるわけで、、、
ついに底が限界まで減ってきた。ミッドソールまであと0.5mmないくらいまで減ってしまった。(つまりミッドソールが透けて見える状態)

オレの脚がO脚なのかな。左かかとの外側が削れてくる。

しかし、以前書いたように、このスニーカーSpingle Moveは修繕可なのだった。

写真を撮って、メール送付フォームで送り、修理可能か聞いてみると、「可能」との返事が返ってきた。こういうものは修理して長く履くべきものだろう。さっそくお願いすることにして、郵送した。

見積価格は3996円。ほぼ4千円か、、、

でも、新品を買う1/5くらいで直せるというわけだ。
2ヶ月くらいで戻ってくるみたいなので、
なおって戻ってきたら写真をアップしよう。

2ヶ月といえば、実用になるのは秋以降だろう。その後は3年はひっぱりたい。

6年も履ければ充分ではないかと思う。

2014/07/15

"The blocks who shagged me"

LEGO 「オースティン・パワーズ」 

これならLEGO 「羊たちの沈黙」と違って販売できるんじゃないか。

要検討だぜデンマークの諸君!

ミニフィグはオースティン・パワーズ本人、Dr.イーヴル、No.2、忘れちゃいけないムスタファ(ウィル・フェレル)。女性陣はエリザベスとフェリシティ、ビヨンセは版権高そうだな、、、
おっと、ミニ・ミーとフラウ・ファービスナも忘れるな。

アクセサリーは眼鏡、ハンドガンとなにかのエンラージメントデバイス、霧吹き、宇宙服、ベルクロ付きゴルフ手袋だろうな。

Big Boy型ロケットシステム、オースティンの隠れ家(という名のクラブ)、月基地のレーザー発射機、ニュービートル、Mini 0neなどを組み立てることができる。

Oh, Behave!

2014/07/12

LEGO 羊たちの沈黙

LEGO スターウォーズがすごい充実ぶりだ。

最近はスターデストロイヤーなどもモデル化されてる。

そのうちデス・スターもモデル化されるだろう(されねーよ)


では、LEGO 「羊たちの沈黙」というのはどうだろうか。


ミニフィグはクラリス・スターリング訓練生、クローフォド捜査官、レクター博士、バッファロウ・ビル、マーティン上院議員、チルトン先生、突入部隊の面々、そして早春生まれの子羊たち。


アクセサリーはハンドガン、レクター博士のマスクと拘束具、チルトン先生のクロスのボールペンなどだ。


レクター博士のおしおき部屋(独房)、クラリスのおんぼろクルマ Oldsmobile Pinto、FBIの青い双発機と突入部隊のヘリを組み立てることが出来る。


レクター博士の独房はライトユニットでぼうっと光らせることも出来る。


、、、、発売できねーよ!

2014/07/08

色合わせ実験



 昨年、巨大オークションにて古着のグラミチのショーツを購入した。
1000円だったのでラッキーと思ったんだが、正直、後悔することに。

なぜか。

灰色だと思って買ったら、灰赤紫だったんだよ、、、


画像データとディスプレイの色目の違いでね。
道理で誰も入札しないと思った。ガーン!

ColorSync(死語)がうまくいってないのかーッ!

まあ買ってしまったものは仕方がないのだが、
1年間タンスの肥やしにして発酵させておいた。

(今週の色ちょっといい話)

なぜその色の名前を正確に知っているかというと、小学校一年のときに絵のコンクールでもらったクレヨンにこの色「灰赤紫」が入っていたからだ。30色、、、つの?
日本の伝統色なんだろうが、なぜにグラミチに、、、

そう、困った話だったな、、、ありていに言うとこの色に合わせる色がない。どうしろっていうの?という難易度の高い色だ。

だが、、、この色を活用できれば1000円が10000円にも化けるかもしれん。

ようやく色合わせして実用出来るよう見込みが立った。
それは、ちょっと強引だが上を濃紺にするという解決策だ。

これなら違和感なく普通に着れそうだ。

本当は上はピンクとかいいのかもしれないがまだそんな勇気はない。

2014/07/06

ふくろうの羽



近所の神社の森で拾った羽。
これはどうやら渡り鳥としてこの森で子育てするふくろう
あおばずくのものらしい。



今夜も鳴いていた。

少なくとも2羽のあおばずくがいて、
子育てをしているらしい。


2014/07/05

時計組み立てで判明したことのいろいろ その1


・unitas6497/8用の時計パーツはeBayで豊富に出品されている
・しかし、そのパーツの90%は実はParnisというブランドの時計をばらしたパーツのようだ(ただし文字盤などのブランドロゴは消してある)
・だから全部eBayで調達しちゃうとほぼParnisの時計ができあがる仕組み
・これはまったく大きな落とし穴である
・Paneraiの偽物ケースも大量に出品されている。
・それを組むとロゴのないPaneraiができあがる仕組み
・Otto Freiは米国オークランドの宝飾品・時計パーツの会社
・Otto Freiは注文したときの送料ではなく、実際にかかった分の送料を請求してくる。送料を30ドル安くしてくれた。良心的ね。
・Sk-Watchpartsは欧州の企業で、癖のあるケースを販売(深澤直人のGrand Seikoケースのような)
・unitas6497/8よりもETA28**系のパーツの方がみつけやすい
・unitas6497/8キャリバーを挟むムーブメント固定具は安いものはないので買えなかった。間違って買ったやつは押し入れの肥やしにする。
・三点支持オープナーは普通のを買っちゃうとunitas6497/8用ケースは大きすぎるため分解できないことになる。

2014/07/03

ポルトガル再解釈


次はケースの番だが、これはいわゆる「側(ガワ)」ですね。
昔は時計のカタログに「ステンレス側」などと書いてあったような気がする。

今回はUnitasを使用する関係上、大型のガワとなる。というかならざるを得ない。

こうした工作においては、海外のほむっぺなどではよくパイロットウオッチが組まれている。
でも、オレはパイロットウオッチ風の時計は既に持っているんだよな。黒文字盤の機能性重視のやつですね。見やすくていい。

ところが、オレにはフォーマルな場とかに適合する白文字版のドレスウオッチなるものがない。
せっかくだからそこを埋めたいと思う。

さて、IWCにポルトギーゼというドレスウオッチがある。今でもリニューアルされて売ってる素敵な時計である。

これはwikipediaによれば

「オリジナルモデルは、ポルトガルの時計商であったロドリゲスとティシェイラから「大型でも構わないので懐中時計用の機械を使用して高精度の腕時計を」との注文を受け、当時懐中時計用としては最も薄型であったキャリバー74を使用して1939年に生産された。]

つまりポルトガル人専用モデルである(嘘)。

さらに詳しくは


当時は相当大きな腕時計だったようだ。1939オリジナルのケース径は43mmだったらしい。


【初期のポルトギーゼの特徴】
・手巻きムーブメント
・秒針は6時方向
・ガワの径は40mm以上
・枠は狭小である
・ラグも小さめ
・針は松葉みたいなタイプが多い
・竜頭は右側、形は普通の円筒タイプ
・インデックスはいろんなタイプがある
・文字盤はベージュ系が多い

今回、懐中時計ムーブメントから派生したunitas(クローン)を使用することになったのも何かの縁だろう、、、そこで、オレなりにポルトギーゼ的なるものを再解釈して行こうと思う。
なんとなくポルトギーゼを彷彿とさせる感じのガワで、そこにオレ好みの意匠があればいいと思う。

そのためのケースは送料込みだとちょっと高いんだが、まあいいだろう。