2015/02/19

おじさんの会社


いまさらなんだ、と言われるかもしれませんが、
この方が2006年次の決算発表の席上、ペンタックスを「エンジニア上がりのおじさんの会社」といった、当時のペンタックス株式会社の常務取締役。(第一勧銀出身)

誤解されそうな言い分ではあるが、どういう文脈で言ったのか。

以下、引用:
「エンジニアあがりの町工場のおじさんの会社からすれば、しんどい話」、「自主独立路線に自信」、「即座に巨大資本の下に入る理由は何なのか」、「町工場とアメリカ風の経営をしている先というのはそんなに簡単に一緒になって融合できるものか」

「まじめにもモノづくりをしていた町工場のおじさんたちが、(HOYAという)巨大資本や、(スパークスという)資本市場で獲物を探す鮫に食われようとしているという話だ」。


以上、引用

(そもそも日本の製造業はだいたいエンジニア上がりのおじさんの会社であったと思う)

まあそんなに悪い意味合いでの発言ではなさそうだ。むしろ言い訳的コンテクストのなかでおじさんの会社、という言葉が同情を買うべく利用されてる。

これ以外に、彼は内紛の渦中で、特段収拾に動いたとか、活躍した、なんて記事は見つけられなかった。

引用の後段って、「そーゆーのを防ぐのがあなたの仕事じゃないの?」といいたくなる。なんのためのみずほフィナンシャルグループなのか。
(もうおじさんの会社問題はどうでもいい)

このような状況が10年の空白というか不幸の始まりだったかもしれないが、あのままの財務基盤、売り上げでの独立を保ったとしても、到底フルフレームDSLR開発など夢のまた夢だったろう。

「浦野社長の強引な手法」=もはや採算が取れないプロ向けカメラの開発・生産を続行したりといったことに、ほかの取締役の不満が爆発した、、、、なんて書かれている。


これってもしかして67、645とか645Dのこと、、、?

塞翁が馬とはよくいったもので、最終的には大リコーに買収されたおかげでフルフレームDSLRの発売も現実のものになろうし、あと10年は戦えそうだ。

そういう意味では感謝しておこう。

ウェブ上から無くなる前に
HOYAによるTOB当時の混乱の経緯を収集しておくか。

なお、浦野氏はLXの開発者の一人として知られる。
今はコンサルティング会社や産学連携企業の経営など。


浦野社長解職・新取締役



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混乱の収拾

総括