2007/12/27

自画自賛劇場

舞台:

とあるシングルトラック。男女の一群が縦列に立っている。

登場人物:

雄山:羽織袴のでっぷりとした体格の初老の男。足元はSPDシューズ。
山岡:上下黒のスーツの30がらみの男。足元はSPDシューズ。
ゆう子:山岡の同僚。特に特徴はないところが特徴。足元はSPD
シューズ。
副部長:パンチパーマの貧相な中年男。口がフナのように尖っている。
足元はSPDシューズ。
大原社主:どっかの社長らしい。白髪、初老の恰幅のいい大男。足元は
SPDシューズ。
主宰:チノパンにポロシャツの男。なぜか料理人の前掛けをしている。
足元はSPDシューズ。

<<とつぜん、雄山が大声を上げる。>>

雄山「これを作ったのは誰だ!あるじを呼べい!」

<<主宰、雄山の前に進み出る。>>

主宰「喧噪社のあるじ、主宰でございます。」
雄山「ほう、、貴様か。貴様のような男がな。」

ゆう子「きっと、主宰さんが叱責されるんだわ、、」

雄山「貴様、クラインに乗って何年になる?」
主宰「早いもので、もう12年になります。」
雄山「12年か。その全てをクラインに捧げ、精進に励んだわけだな。」

山岡「むっ、、、?」
ゆう子「雄山が主宰さんを褒めたわ!人を褒める雄山なんて、初めて見
た!」

雄山「このシールド、全ての泥をキャッチする。それでいてじゃまにな
らぬ。大きさも控えめだ。装着していることを忘れるほどだな。」
大原社主「確かに、、、クラインと完全に同化している。こんなシール
ドは見たことがない。」
雄山「えてしてこういうものはライディングのじゃまになったり、振動
でずれたり、どうしようもなくなるものだが、そんなことは微塵もな
い。」
ゆう子「山岡さんが量販店で買ってきた泥よけより数段優れている
わ、、、」
副部長「これは、、山岡くんの負けなのでは、、、」

主宰「お褒めにあずかり、光栄です。」
雄山「少なくとも、そこにいる間抜けどもには百年たっても真似できま
い。うわっはっはっ!」
山岡「ぬうっ、、、」