2014/09/08

アランセーターの素性を調べてみた(2)

これは帰国時に袋に詰めて日本に手荷物で輸送したのだが、すごくかさばって往生した。郵送すれば良かったのに、そのころはそういうスキルはなかったのだ。

このセーター、寒くなるとたまに引っ張り出して着ている。
(最近の冬など)
あまり着てないので傷みもない。
あと50年は着れそうだ。オレの寿命が持つまいが、、、

未脱脂ではなく、ある程度洗浄し脱脂してあるようだが、それでもすごい油分である。油分が多いので毛玉が出来にくいと推測。ずっと生成りの色だと思っていたが、どうも違うようだ。
本来の生成りはもっと白いようで、これは黒羊の毛を混ぜたもののようだ。
オートミールというそうです。

これを着るとモルモットみたくまるまるとしてしまう。
でもさすがにあったかい。ひつじのショーンに出てくる大型ひつじシャーリーになった気分だ。

では、このセーターは、どういう素性のものなのだろうか?



もの持ちがいいので、当時のタグも取ってあった。
これによると、製造はCork CityにあるErin Knitwearという企業である。

レシートも取ってあった。激もの持ちいい。
89アイリッシュ・プント。当時のプントのレートが180円くらいだったような気がする。日本円に換算して16000円くらいだろうか。意外に高かったな、、、

Erinとはアイリッシュ語でアイルランドの事だったと思う。

編み手のサインもある。Mrs. Allenとある。
ということはこれはMrs. Allenが一人で編んだということだろうか(推測)。

ちなみに、いまでもErin Knitwearは存続しており、30ユーロ(4500円)くらいでアランセーターを売っている。だいぶ安価になっているのはなぜだ。