最近、両極端な言葉を耳にした。
一つが、小説家の川上未映子さんの
「人生が一度しかなくて、全てが過ぎ去っていくことが許せない」という言葉である。
「人生が一度しかなくて、全てが過ぎ去っていくことが許せない」という言葉である。
まあそうだろうな、と世間一般的には思う。
だからこそ物語が物語られるのだろう。
いい例ではGGマルケスの「百年の孤独」のような気がふれたようなリアリズムであり、カスみたいな例では、死んでしまった人が蘇って限られた一週間を過ごすとかってやつだ。
もう一つの言葉が、おもしろサイト・デイリーポータルZの編集 古賀及子さんの、
「人生なんて過ぎろ!」である。
これは半年くらい前のネットラジオの雑談の中で語られた、子育て中に思うこと、だったかと記憶しているが、うろ覚えではある。
この二つの意見は対になっている。
(もちろんどっちが正しいとか悪いとか評価するものではありません)
川上さんの意見は小説家として当然なのかもしれないけど、世間様そのものじゃないかとも思う。つまり、万人が理解可能なものだ。
これに対して、古賀さんのような意見は、おそらく人生で1回くらいしか聞くことの出来ないすごい言葉だと思う。それが、ふつうの人の口から出たことなので、衝撃を受けたのだと思う。
「人生なんて過ぎろ」、、、
こうした言葉を聞くことが出来たことを、少しく心の糧とするところである。