では、恒例の命名といこう。
今回も踏襲し、Puget Sound LS15としよう。
この場合の15とはポートの内径である。
さて、以前に掲げた目標は達成できただろうか?
評価してみよう。
1)机の上に置く小型スピーカーとする
2)フルレンジの2インチ=約5センチユニットを使用
これらはすでに達成している。
3)外観を重視
クルミの無垢板を使ったので、これ以上ないくらいの出来映えだ。
クルミ材+桐油+蜜蝋ワックスの雰囲気は素晴らしい。
ガワだけなら100年は持つだろう。
ただ、なんのひねりもない形状で、かつイモ接ぎである。まあオレの技倆ではこのくらいしかできない。
4)手持ちの材料を活用して安く上げる
ユニット代、ケーブル(200円くらい)、パンヤ(100円)以外の費用は使っていない。5000円を若干下回るくらいだ。また、クルミ材も、心材を取るときに出来たうねった端材も使うことで、節約できた。別の工作のためにクルミ資源を取っておくことが出来た。
5)音質はそれほど重視しない
正直、低音は期待値以下で、出ない。
でも、中音から上はクリアで、ぶっ壊れたS-200のもわーっとした音とは比べものにならないくらい良好。
音質に重きを置いた物ではないのでこれでいいのだ、とバカボンパパ的に納得だ。
今回の工作は、着手してから2か月くらいかかった。その間ずっと楽しむことが出来たともいえる。
また、当初設定した目標はほぼ達成したといっていいだろう。
あと、今回の工作をある種の実験としてとらえるなら、低音~高音でバランスの取れた音質を目指すのには、重量のある木材でつくったそれなりの大きさのガワと、それなりの大きさのユニットがあればよいのだろうということが実感として理解できた。