2010/08/14

帝國海軍 乙型駆逐艦 草月 その数奇な運命(3)

1番艦 1953竣工 〜 5番艦 1960竣工

1番艦 カタリーナ・デ・アンヘリス
2番艦 ファンタズモ
3番艦 エネルヒア
4番艦 レメディオス
5番艦 イグナチウス・デ・ロヨラ

このように量産されたマシャード2型であったが、ミサイル時代の到来とともに、
防空艦としては1970年代早々にその役目を終えた。
ただし、良好な航洋性をもっていたため、対潜装備を復活させ、
沿岸哨戒用の海防艦として重用された。

1994年現在、アメリゴには3番艦「エネルヒア」と4番艦「レメディオス」が
現存していた。他は90年代初頭にモザンビークとセネガルに売却され、
現在も使用されているものもあるし、スクラップとなったものもある。

エネルヒアとレメディオスは防空巡洋艦・沿岸哨戒用の海防艦としての役目を終え、
1986年に後甲板の砲塔2基を取り外し、ヘリコプター格納庫と
潜水ダイバー施設を備える大改装を行っている。
同時にアメリゴ沿岸警備隊に移管され、密輸摘発・救難用途の巡視艇として
使用された。

1994年にメデジン・カルテルの大物エメド・アウレリオの乗ったクルーザーを
追跡し、10センチ砲の射撃で撃沈したのはレメディオスと僚艦エネルヒアである。

さて、かつての帝國海軍乙型駆逐艦草月は、武装を陸揚げしたあと、
1980年代にセントビンセント・グレナディーンの船員学校に売却された。
現在でも小規模の補修のあと、「古典的な」艦船として、
練習艦「プロフェット」と名を変えて使用されている。

(この項はすべて嘘なので本気にすんなよ)