2010/08/10

帝國海軍 乙型駆逐艦 草月 その数奇な運命(1)

ながらくアメリゴ共和国海軍に運用された巡洋艦マシャードは、
実は1945年、帝國海軍の秋月型駆逐艦「草月」として竣工したものであった。
秋月型駆逐艦は非常に強力な対空兵装(98式10センチ連装高角砲×2連装×4)を
持つ乙型(防空型)駆逐艦であった。その8番艦 草月は1945年2月に竣工し、
舞鶴で防空戦闘中にほぼ無傷のまま終戦となっており、1946年から1947年に
かけてトラック方面からの引き揚げ船として使用されていた。

乙型駆逐艦 草月 艦歴

1944年(昭和19年)2月 9日 -マル4計画により舞鶴海軍工廠にて起工
1945年(昭和20年)2月 1日 - 竣工 そのまま舞鶴伊根湾にて防空戦闘
1945年(昭和20年)7月30日 - 舞鶴空襲、防空戦闘中に艦橋に被弾(不発)
1945年(昭和20年)8月 5日 - 艦橋の不発弾処理のため舞鶴港へ そのまま終戦
1946年(昭和21年)   - 工作艦へ編入、トラック方面の復員輸送艦として活動
1947年(昭和22年)12月 1日 -除籍

艤装員長 丹野光陽 少佐(海軍兵学校(55期))
初代艦長 丹野光陽 中佐(海軍兵学校(55期))