2016/08/05

安息海 第4話 創作にいたる全過程補遺



今回、安息海 第四話 「平安」という作品をUPして、作成プロセスを公開してきたが、完成までに伏せておいた創作の過程をすべて公開し、前のエントリーで書き忘れたことも書いておこうと思う。まあ、もっぱら自分用のメモだ。
もし、創作される皆さんの参考になればオレのようなど素人やろうでも幸せだな。

並び順は製作順である。




これは作品全体のイメージである。最初に描いた。これをもとにお話を作っていく。



脚本を書いてみた。主要登場人物は3名。どうだろう?なんか内容が薄くないか。
なにが薄いんだろう?


第1稿ではものたりない、ということがわかった。
主人公とコパイロット、そして「あの子」がクロスオーバーする必然性がすごく薄い。なんか80年代の自主映画みたいだ。(80年代の自主映画の実態はアオイホノオを見よ)
では、どうしようか。

魚の環を出さなきゃいけないんだろう、、、?
環といえば、立体図形だよな。立体図形は数式で表されるはず。ということは、数学ですね。数学と言えば高校生。では、数学の問題、という要素を混ぜてみるというのはどうだろう!

魚の環の画像をきっかけに、「あの子」と一緒にやっていた数学、その象徴的な問題を、ついに自分一人で解けた、、、と、すごくすっきりした。

そして、最後はだれに対してだれが言ったのかはっきり描かれない「ありがとう」という言葉を入れる。
それは主人公が「あの子」に、あるいはコパイロットに、あるいは「あの子」が主人公に言ったのかもしれないのだから、いかようにも解釈できる。

平行して、キリのいい場面をわら半紙的なメモ帳にすこしずつ描いていく。


これに基づき、ネームを描いた。ネームは手帳に描き、出先の空いている時間でも見直せるようにした。鉛筆で描いて、何度も書き直しているのでこれが最終状態だ。ほぼ、完成版と同じコマ割り、構図となっている。


ケント紙90kgにシャープペンシルで下描きをした。針で穴を開けてガイドにして枠線を引いている。超アナログ。


ペン入れはGペン、ラッション・ドローイングペン0.03、枠線と吹き出しはCopic0.1で行った。これをスキャナで取り込み、Medibang paintとPhotoshop CCで彩色した。

彩色後、塗り忘れなどないかチェック。、、、したつもりが、実際には数カ所間違いがありました。後日、完全版をなんとかするときに直します。最終的には、最後のコマは全身を入れた。こっちの方が海の中にいる感じがしていいだろ?




以上、これが今回の「安息海 第四話」をPIXIVにUPするまでの全プロセスです。