最近、子に「ちいさこべのすがる」の話をする機会があったのだが、
(望月ミネタロウの「ちいさこべえ」を読んだ後、調べたのだ)
朝廷の臣であったスガルは、雄略天皇に命ぜられ、
蚕(こ)を集めるはずが、間違って子(こ)をたくさん集めてしまった。
そのため、その子たちの養育を任され、
小子部連(ちいさこべのむらじ)を賜る、というおもしろ話。
興味深い記述をウェブなどで見つけたので
覚えのために書いておこう。
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そもそもスガル=蜾蠃とはジガバチの意味であり、
ジガバチはその習性上、イモムシを狩って麻酔をして
巣に入れて自らの卵の餌とする。
このため、ジガバチはイモムシを育てているように見える。
これは、実は蚕を育てることと同じ意味ではないか。
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などというようなことが書かれていた(ような気がする)
スガルという名前はそもそも蚕を育てる役割があったことを
示すものではなかったか。
間違って子を集めてしまった、というのは単におもしろ話に
したかったのか。
逆に、スガルという名前は後からつけられたものかもしれぬ。
神話的な構造が、物語などをインクルージョンする瞬間、、、
とは言い過ぎかな。