思い出したので書いておこう。
20年ほど前、クルマ好きの先輩が1.6リッターの
「コロナクーペ」というクルマを買った時、
なぜ2.0リッターではなく1.6リッターのを買ったのか?
と聞いてみた。
そのクルマの最高グレードの2.0リッターのほうが
当然、走りがいいと思ったからだ。
答えは「峠を走るには1.6リッターで充分だ」とのことだった。
そのとき、なるほど!と思ったね。
目的にもっともふさわしい排気量ということなのだろう。
同じようなことがオーディオでもあって
かつてミニコンポ戦争のときの性能競争の影響だろう、
アンプの出力が高い物ほどいい物だと思い込んでいた。
だが、ピュアオーディオ好きの別の先輩が
「20Wくらいで充分だ」といってた。
これらは至言といっていいんだろう。
それ以来、そうした先輩たちの至言を胸に
性能の良いとされるものへと流されがちな自分を戒め、
「数値的な性能や過剰な装備は不要」という原則に
立ち返るようにしたいね。