2014/12/30

まゆつばして見る


(AFPによる報道)
http://www.afpbb.com/articles/-/3033416?pid=14897938&page=1

この記事は50万年前のホミニドが彫刻してた、というセンセーショナルな論文の紹介だ。

natureの梗概はこちら。

http://www.nature.com/nature/journal/vaop/ncurrent/full/nature13962.html

こういうのはつい眉に唾を付けてしまう。

まず、50万年前のホミニドがすごい知性的な活動をしてたって、、、どっかで聞いた話だよ。

最初に、現代人による加工や発掘時の攪乱、あるいは微生物による侵食、捕食動物の歯形かもしれない、、、と疑う姿勢が必要だろう。(、、、、千枚通しじゃないのか?とか)

現地・現生の貝の採取したやつとの比較はやってんのかな。あるいは当時の自然貝層の遺存体との比較は、、、? 原文読むにはNature購読しないといけないのか、、、
近場の図書館で探してみたが、市井の人が利用するには国際教養大まで行かないといけないかもしれない。

貝なんだが、これって化石じゃなくて遺存体ではないか。脱灰しているけど化石化はしていないと思うが、、、

Shell Assemblage シェル・アッセンブリッジ(アッサンブラージュ)って、貝層のことだよね。shell fossilsじゃなくてshell remainsが適切かと存じますが如何でしょうか。

http://www.lib.shimane-u.ac.jp/kiyo/d007/0007/l004.pdf

この文章を読むと疑問がさらに深まる。

http://libopa.fukuoka-edu.ac.jp/dspace/bitstream/10780/186/1/%E8%B2%9D%E5%8C%96%E7%9F%B3%E3%81%AE%E7%A7%91%E5%AD%A6%E3%80%8093-106.pdf

現物化石っていうんだって。なんだそりゃ。これって我々の言う遺存体remainsのこじゃなのかな、、、名付けの仕方おかしいよね。

かようにremainとfossilとの間にはなにか暗い溝があるな、、、

(でも人類学と考古学との間の溝よりは深くないな)

2014/12/27

財布新調(10)・評価


画像は使い回ししております 

反省点

・底のマチは7mmではなく、12mmくらいにしてもよかった
・オイルドレザーの厚さはもっと薄くてもいいが(0.4mmくらい)、オレの買う通販サイトでは0.8mmが限度なんだよな(自分で漉き加工しないといけない)
・ジッパーのテープを切断するのは最後でいい(早まるな)
・将来的に、ジッパーを側面から見たときに見えなくする工作にチャレンジしてもいい
・ちゃんと床革で試作しろ(接着はセロハンテープでいいから)


よかった点

・完全オリジナルデザインの財布を作ることができた
・革に大きな傷を付けることなく工作を終えた(珍しく)
・設計変更にもかかわらず、無駄のない機能重視の造形を行うことができた(偶然ですが)
・新たにマチという技術を導入できた
・黒のブライドルレザーにベージュの糸の組み合わせは最高
・これってけっこう使いやすこ(現在の財布の使い方を反映することができたので)
・ちゃんとシャツのポケットに入る


今回かかった費用は、結局3,500円くらいだったと思う。
WHCを35,000円で買ったと思えば激安だ。そして、自分で設計したので型紙買わずにすんだ。

だが、、、妻が「これなら2,500円くらいで売れる」と言っていたことは諸君らには内緒だ。ガーン!まあ、、、賛辞と受け取っておこう。

今回の工作を拡大コピーすると、iPadが丸ごと入る入れ物を作ることも可能だ、、、やんないけど。

ジッパーのムシ部分にはホワイトライトニング・クリーンライドでも縫っておくか。(滑りが良くなるはず)
シナジー、、、つの?

来年からこの財布を運用することにしよう。
(前の財布はちゃんと取っておく)

2014/12/24

財布新調(9)コンフォーマル・カード・ベイの実装




何の話か、と思われるだろうが

普段使わないカード類が財布の中でごちゃっとするのを改めるため、、うすい革でケースを作って、それにウェポン・ベイ的に財布に収納するということにしよう。

、、、よくある塩ビのカードケースの革版ですな。

余っている革(あんまり大きな声で言わない方がいいな)を
使用して、簡単に作った。(でも一応縫う)

片面にはオイルドレザー、片面には羊の革を使用。

羊の革は良く伸びるので、融通が利きそう。
カードは3枚以上は入るので余裕である。

これを新型財布の空きスペースに挿すのである。
カードが散逸する危険性も減少する。

2014/12/22

財布新調(8)・完成




3度の縫い直しを経て、ようやく完成。

ご覧のように、大きなマチを付けたので、がばっと開く。小銭も取り出ししにくくはない。よかった、、、



スリムな財布を目指しているので、不要不急なポイントカードとかは入れないことにした。

Edyカードは決まった位置に収納できるようにした。財布のその面を読み取り機に押しつけるだけで支払い可能(、、、なはず)。

紙幣は二つ折りすれば入るようにした。一番大きな一万円札は、はみ出しがちなので注意が必要だが、、、そもそもここ数年、一万円札を財布に入れたことないので、まあいい。

紙幣側のカード入れには銀行系のカードを入れとく。

小銭は千円貯まったらEdyのチャージに使用する。




この外観は正直いい。
ブライドルレザーを使って良かったと思う。

心意気としては、有名なWHC(ホワイトハウスコックス)のような製品レベルを目指していたのだが、わずかでも近づけただろうか、、、(目標は高い方がいいだろ)

WHCは、薄い革を芯に接着して、裏に折り返して接着し、さらに裏に革を貼り付けてからミシンで縫うという芸の細かさがあるね。さすがだ。オレの工作とレベルが違う。

2014/12/20

財布新調(7)・ジッパーに悩む




実は、ジッパーの取り付けは相当悩んだ。
というか、一発では決まらない。

実際に財布の中に物を入れてみるとはみ出し・ゆがみが現れる。

糸をほどいて、再度両面テープでジッパーの布テープを位置決めし、縫い直すこと3度。


できた!
でも、このはみ出しが気になるな、、、
が、あえてこのままいこう、、、
ダメだ!やっぱり直そう!あとで後悔する
気が変わらないうちに糸をほどき始める


というループを3回繰り返した。

三度目の正直ということで、なんとか出来た。

既製品をよく観察することを怠ったのでこのようなことになった、と思う。反省点だね。

既製品は先人の知恵の結晶なので、よく観察していこう。
きっとその形状にはなんらかの理由がある。

2014/12/17

財布新調(6)・縫製と仕上げ




前日に今年最後のトレイルライドをしたので、今夜は室内バイク漕がなくてもいい。この時間を利用して一気に完成させよう。

ひたすらちくちく縫う。2度も設計変更した割にはなかなかいい感じになりそうだ。

構造的にやむをえず革を4枚重ねた部分がある。こういうのはなかなか針が通らないので、いままでの革工作では相当苦心したところ。

が、、、今回は新機軸を投入する。

それは、「ピンバイス」である。

革工作関係者の方は「???」であろうが、模型製作などでは既知の工具である。オレはたしかアマゾンか100円ショップで買ったのだ。

これって要はミニミニな手回しドリルだ。ピンバイスのドリルセットにはいろんな太さがあるんだけど、針よりちょっと細い0.7mmのドリルで、菱錐の穴をしっかり通すのだ。菱錐の穴の中だけで完結するので、丸錐のように穴が広がったりしない。

今回のこの新機軸で、縫製がすごく楽になった。

(これならカメラケースの底を縫うのも簡単にできるかも!と思わせる工具である)

次に、コバを磨く。
磨いた後はアクリル塗料でも塗るか、と思っていたが、けっこう綺麗に磨けたので、塗らない。
塗らない方が美しく見える場合があるのですね。(なにかの比喩)

いつもの刻印はタブに打っといた。




あとは、ジッパーにプルタブを付ける。今回は来年の干支、未年にちなんで、在庫の羊革を使用。取れないように縫っておく。

2014/12/14

財布新調(5)・作成開始

型紙通りに革を切っていくが、ここで問題発生。

どうもこの設計のままだと、マチが全然無いので、カードしか入らない財布になってしまうことがわかった。紙幣すら怪しい。

これだから革専門家は床革などで試作するのですね、、、
せっかちなオレにその余裕はなかった。

だが、これこそブリコラージュ。望むところだ、、、



では、あっさり設計を変更しよう。
ブライドルレザーの内側に、マチを擁するよう、オイルドレザーを二つ折りにして仕込むことにした。マチの厚さは7mmくらいか。
外観的には、ほぼブライドルレザーが露出することに変化はない。

でも、これでもマチが少ないんだよな、、、1円玉とか隙間に入ってしまって取り出せないぜ!

そこで、二回目の設計変更。
小銭を取り出しやすいように、オイルドレザーの後端のみに、広がるタイプのマチを付けることにした。なんか、、、ササマチっていうみたいですよ。


これなら財布をがばっと広げることが出来る。
前端のマチは省略だ。





が、、、このようなマチを作るのははじめてだ。
以前使っていた財布のマチを参考に、型紙を作って検討する。

あと、革を薄くしないとマチを収納できない。
これは人力でやるか、、、
子と一緒にNHK BSでやってた火星旅行のシミュレーションドラマを見ながら、革の厚みを専用工具(カミソリ状)で削いでいく。


1時間くらいかかったが、なんとか完成。

たったこれだけを漉くのに1時間も、、、機械力ってすごい。 





2014/12/12

財布新調(4)・ジッパー購入




次はジッパーか。

プラスチックのコイルジッパーの方が安価で開けやすいのは確かだが、雰囲気はあまりない。

そこで、今回は金属製ジッパーを購入。

これは、昔の米国製ジッパー(TALON)を、業者さんが分解して、磨き直し、いわゆるムシを新品のテープにくっつけたというものである。中古だが、見た目は新品にしか見えないね。

復刻品かもしんない。

これが1000円くらいします。長さは17センチくらい。
長さを変える術はオレにはないので、この長さのまま活用する。

TALON 42は1960年代~80年代まで使用されたものだそうだ。
オートマチック・スライダー。
(引き手を引いたときだけ開く)




2014/12/10

財布新調(3)・型紙作り




形状については、子の体操教室の付き添い中や、クルマのディーラー点検中など、時間があるときにRSI(手帳に付けた名前)に落書きしながら考えてみた。

寝床で横になっているときなどは意外といい案が出るものだ、、、

案が出たら、工作用紙を使って型紙を作る。

このままだと完成品はタイトな形状になりそうなんだが、、、
まあ、スリムな財布であればいいか。(と、このときは思った)

基本的な方針としては、
「これならオレの技倆でも作れる」というものより少し困難なものを目指すことにしよう。

2014/12/07

財布新調(2)・革購入



以前、なんかのついでで、イングリッシュ・ブライドルレザーの「はがきサイズ」を買ってあった。キーフォブでも作ろうとしたのだろうか、、、? 、、、さあ 忘れた。

はがきサイズで700円くらいする、オレにとっては高価なものだ。
これを無駄にすることはないだろう。
イングリッシュ・ブライドルレザーは蝋引きしてある高級革ですな。

しかし、はがきサイズでは財布は作れないな、、、
そこで、もう1枚、はがきサイズを購入。これと、黒のヌメ革を合わせて買った。これは20×30cmで1500円くらい。

これらを組み合わせて、前回考えた条件を実現する最適形状を模索してみた。

(再掲)
①Edyカードを取り出さずにリーダーに当てられる形状
②小銭用コンパートメントは小さくていい
 ある程度貯まったらEdyのチャージに使う
③紙幣は二つ折り(つまり、、、折るのは1回)で入れられればいい
④シャツのポケットに入るサイズ
⑤内部へのアクセスが簡単
⑥薄さ優先


2014/12/05

財布新調(1)・意匠

来年は年男なので、財布を新調することにした。

6年前にも財布を作って実用にしてきたが、
そのときは業者さんからネット経由で型紙を買ってつくったので
オレのオリジナルではなかった。

あれから6年経っていろいろと革工作の経験も積んだような気がする。

と言うことで、完全オリジナルのデザインの財布を作って、実用に供することにしよう。

全金属製単葉機を作るようなもんだろうか。(違う)

さて、では最近のオレの財布使用状況を評価することから始めようか、、、

○だいぶ小銭を使うことが少なくなった。つまり、電子マネー(Edy)を使うことが多くなったわけだ。また、紙幣も数千円しか持ち歩かない。
○夏、出歩くときに、シャツのポケットに入ると結構便利だよな、、、大概の財布は入らないのでパンツのポケットに入れることになる。
いずれにせよ薄い方がいいな。

このことから、次のような財布があれば便利であることがわかった。

①Edyカードを取り出さずにリーダーに当てられる形状
②小銭用コンパートメントは小さくていい
 ある程度貯まったらEdyのチャージに使う
③紙幣は二つ折り(つまり、、、折るのは1回)で入れられればいい
④シャツのポケットに入るサイズ
⑤内部へのアクセスが簡単
⑥薄さ優先

2014/12/02

HONDA N-BOXのDIY :靴の汚れ防止の工作


妻のクルマ ホンダN-BOXなんだが、非常に小回りがきいて、保育所の駐車場とかでも便利だ。バックセンサーもついているのでさらに安心だが、、、全般的に乗りやすいクルマである。後席と前席の間が1m以上あるし、天井も高いので、後席のチャイルドシートに子を載せるのに、立ったまま無理のない姿勢を取れる。

あと、後席ドアは、とても軽く閉まる。これならオプションで付けた左側パワード・リモコンドアは不要だったな、、、とも思う。
あと、窓が大きいので外もよく見える。左前の死角部分を充分気を付ける必要はあるが、、、

ただ、一つ難点が。

運転してて、もこもこブーツなどの淡色の靴を履いてるとき、右足側の、さらに内側が黒く汚れてくる。これってなんだろう?と思ったら、ブレーキペダルのゴムが靴に当たる部分なのだ。

要はゴムの黒い汚れが靴に付くわけ。

ちょっと、、、ひどい。これなんとかならないか。

(たとえば、、、VW GOLF7の場合はブレーキペダル全体がプラスチックになっており、靴が汚れないしくみになっている。)

淡色だとすぐに黒い汚れが目立つからわかったけど、淡色じゃない靴でもゴムの汚れがもれなく付いてるってことだからな!

取り返しが付かなくなる前に何とかしなくては、、、
この場合の取り返しが付かなくなるとは、革の1000マイルブーツなどに黒いシミがべったり付く、ということだよ。



 N-BOXのブレーキペダルは、鉄のペダルにゴムを被せる方式なのだ。
軽トラと同じだね。まあ、妥当な装備だが、足の大きいオレの場合、どうしてもアクセルペダルだけを踏んでるつもりでも、ブレーキペダルの側面に足が当たってしまってるらしいな。

側面だけ防げればいいので、過去にはダクトテープを貼ってみたりしたが、すぐにとれちゃう。
ついにゴム・皮革用接着剤投入。いらない革の端材を寸法に切って、側面に貼り付けた。

しばらく乗ってみてはがれてこなかったので、これで問題は解消だ。



2014/12/01

低レベルソーカル事件

クマムシ博士がTwitterで紹介していたこの論文なんだが、、、

http://www.scs.stanford.edu/~dm/home/papers/remove.pdf

http://current.ndl.go.jp/node/27497

低レベルなソーカル事件ですな。

この論文?からわかることとしては、

最初の段落の1行目はインテンドしない、第二段落の1行目はインテンドする。

という理系論文の書き方ルールですね。(そこか)