BB30が世界を席巻しようとしている。
そう、、、Cannondaleが提唱した
オープンソースのボトムブラケット規格だ。
(以前報じたMADONEのはめ込みBBとは違うよ)
http://www.bb30standard.com/
BB30はすでにFSA、SRAM、ZIPP、KONA、
Jamis、TITUSなどのメーカーの支持を受けており、
2009年モデルからの搭載が約束されているのだ。
http://www.bikeradar.com/news/article/sea-otter-2009-bikes-herald-
crank-design-revolution-15943?img=5
BB30の構造はこうだ。
アルミ製のシェルにあらかじめシールドベアリングをはめ込むソケットがあり、
そこにスナップリングとシールドベアリングを圧入したあとで、
外側からスペーサーをはめ込んで固定する。
http://www.fullspeedahead.com/bb30/
そのための専用脱着工具なども用意される。
http://www.fullspeedahead.com/bb30/08_FSA_BB30Info.pdf
利点としてはQファクターの最小化、軽量化、大径ベアリングに
よる剛性強化ができる、ということだ。
、、、、こいつは、クラインのプレシジョンBBと似たコンセプトだ。
ソケットの有無と、固定方法が違うだけだ。
(プレシジョンBBはLoctiteで固定するのだ)
クラインのプレシジョンBBは世界を席巻しなかったが、
きちんと規格化されておらず、また、オープンソースでもなかった。
そもそも、その当時はオープンソースという概念はなかった。
BB30はそれ用のクランクを造ってしまえ!という強引なものであるため、
ベアリング用の窪みを単一規格として設ければいいのだ。
これに対し、プレシジョンBBはそこまではいかず、
既存のクランクシャフトに合わせるためにあのように、
BBの位置に「汎用性」を持たせざるを得なかった。
、、、惜しい。
BB30は過去のフレームとは互換性がまったくない。
(BB30用バイクに、アダプターを介して従来型BBを装着することはできる)
このことから、オールドクラインとは無縁の存在なのだ。
だが、今後のバイク界を変えるかもしれん、ということで記述しました。