2016/04/03

アンソロジーへの参加




まさか自分が同人アンソロジーへの参加をするとは思わなかったが、
Twitterのタイムラインを見ていたら楽しそうなんで、参加をお願いしてみた。

だいぶ遅れた参加表明だが、受け入れていただいたのはよかった、、、
まあオレの場合は一枚絵だろうな。
今回のアンソロジーは全年齢対象なのでお子様が見ても安心なやつにしよう。
もう公開されていますが、製作過程を描いておこう。

【意気込み】
今回は、自分だけの楽しみではなく、アンソロジーなので他の作家さんと見比べられてしまう。
おお、、、けっこういいメンバー集まってるじゃないか、、、イラストあり、小説あり、マンガありで盛りだくさんだ。
すごいプレッシャーであるが、頑張って一所懸命描くしかない。
いままでは「めんどくさいからこんなもんで、、、」という感じで
背景とかほとんど描いてなかったわけだが、今回はちゃんと一所懸命背景も描くよ!

【人物】
今回のアンソロジーは、智子+誰か という組み合わせが要求されている。基本的にいままで智子しか描いてこなかったので、たいそう不安である。
前に、吉田さんの重要性についての考察を連続ツイートしたことがあったので、こりゃ吉田さんを描くべきだろう。

こんな感じのラフを描いてみた。

体育館裏で吉田さんのスリーパーホールドによる制裁を受ける智子である。
仮のタイトルは「大概にしろよ」というのを考えた。
初期案では田村さんが物陰から覗いている。

原作を読んでいる人には「またヤンキーを馬鹿にする発言をしたのでちょっとした制裁を受けているんだな」と分かるかもしれないけど、初めて見る人には単なる暴力描写と受け取られる危険性があるし、なんか原作ではけっこう仲良く見えるぞ。(ゲーセンで絞められてますが)

そこで、本番では、吉田さんは怒っているんだけど、智子は全くこたえていないという感じにするために、吉田さんのスリーパーホールドの手にぶら下がっているように、かつ智子の姿をちょっと楽しげにしてみた。

【彩色】
彩色はいつものようにMedibang Paint Proで。細かい作業はPhotoshop CCでやった。(結局月額で買ってしまった)。
さて、レイヤーを分けて描くのもすっかり慣れてきた。
夢中で彩色していると、間違ったレイヤーに塗ってしまうこともあるので注意だね。
今回は、新しい試みとして、いろんな場所にハイライトを入れてみた。ハイライトを入れると締まる、と聞いたので安易に乗ってみた。
彩色するとこうなる。


【背景】
今回の背景をロケハンしようか。
最初は学校の校舎、体育館だったんだけど、せっかくだからかっこいい建物の前に立たせたいな、、
そうだ!あれでもやるか。そう、、、東大総合研究博物館小石川分館だ。ここの建物ってすごくかっこいいし、周りには小石川植物園の緑もある。

この建物をモデルに学校を描こうとも思ったが、学校の社会見学で、実在の小石川植物園+分館を訪れた、という設定はどうか。より現実感でるのではないか。
小石川分館の写真は以前自分で撮ったものと、クリエイティブコモンズ系のものをプリンタで出力して、それらを脳内アレンジして描く。
建物は定規で下描きした後、フリーハンドでラッション・ドローイングペンを使って描いた。(味が出るかと思って)

タイトルを右側に付す、伝統的な錦絵スタイルを参考にしました。タイトルは「小石川植物園 千葉少女戯之図(こいしかはしよくぶつゑん ちばせうぢよ たはぶれのづ)」です。
「小石川」と「恋し」が懸かっていると取られれば百合の皆様にもアピールできる。(←本当かよ)

【組み合わせ】
えんたいさん作成の原稿台紙にコピペして、位置を調整する。
配置はまあこんなもんか。

【最終修正】
実はこの絵には重大な欠陥がある。お気づきだろうか、、、
そう、智子の服が左前なんだよ!
あわてて修正して、完成版はこちらの15ページをごらんください。

最終段階で気づいて、Izuさんに送って差し替えていただいたので
事なきを得たが、、、気をつけよう。

【木の描き方で参考にしたもの】