2014/09/06

アランセーターの素性を調べてみた(1)

1994年にアイルランドに一人で旅行したのだが、あれから20年たってたのにびっくりして炭酸水噴いた。

それはさておき、Galwayという町に泊まったとき、セーターを購入したのだが、それがこれだ。どん!



20年たっても相変わらず脂っぽい手触りと、ウールのにおいがすごい。
こんなの国内で売ってるのはみたことない。

アラン諸島製ではないよ、と店の人が言ってたので、それに間違いはないのだろう。良心的ね。

【今週のアランニットちょっといい話】

いい話、、、なのか?
ともかく驚愕の事実をご覧頂きたい。これは野沢弥市朗氏による調査結果である。


えっ、、、アランセーターの発祥は20世紀初頭なのか、、、?
もし本当ならオレも含み、皆誤解している。(つまり数百年の伝統があると思っている)

20世紀初頭に、島にいたスコットランド人漁師が着ていたガンジーセーターをモデルに、アメリカ帰りの「天才的な」編み手が、そこに伝統的なセルティック模様を詰め込んだ。それをC・ディオール達が世界に売り込んだ。
・・・20世紀はファッションの世紀でしたね。(NHK的まとめ)

たしかに形状はガンジーセーターと似ているのだった。襟ぐりもガンジー同様大きくなっております。
でも、前後の区別があり、裾のスリットがないところが違う。

後から作られたものであるが、ガンジーセーターよりさらにプリミティブなものになっているのが不思議である。わざとプリミティブさを追求したのかもしれない。