2010/11/22

原基羅針儀の色彩について

船のブリッジの屋上はコンパスデッキと呼ばれ、
原基羅針儀(binnacle)というものが置かれているのだという。

http://en.wikipedia.org/wiki/Binnacle

http://www.atlanticscuba.co.uk/gallery2/v/binnacles/

これは地磁気による、いわゆる磁石の原理によるコンパスで、
電力が供給されなくとも稼働する。
binnacle自体は19世紀からある機械だ。

実際はブリッジ内のジャイロコンパス(転輪羅針儀)で
事足りるが、不測の事態に備えているのだろう。

磁気で動作するので、船内の電波などの影響を受けにくい
ブリッジ屋上に置かれているとのことだ。

左右に、correction spheresという磁気を打ち消す
緑と赤のボールが配置されている。(原理は知らないのよ、、、)

大戦中の艦船では軸柄の部分に木部色、羅針儀部分は真鍮色などが
指定されていたりして、ビリングボート版のカリプソを作った
RCグループの人もそのように塗っていたりする。

これに対し、レベル版の指定色は、灰色+真鍮色。

で、実際のカリプソの原基羅針儀の色なんだが、
後期レドームが搭載されている状態(カナダ写真)では、灰色に塗られている。
となりの探照灯なども同様だ。
それ以前は全体が真っ黒に塗られている写真(電球型レドーム後方写真)もある。

趣味性を発揮すれば木部色+真鍮色なんかがいいのだろうが、
思案のしどころ。

しかし、実船に近づけるということで灰色で決着だ。