船好きとしてはつい手が出てしまう。
普通、駆逐艦などというタイトルであれば、
いきなり、「世界初の駆逐艦は、、、」などという下りから始まりそう
だが
さにあらず。
まず、19世紀後葉の水雷艇の歴史から始まるのだ。
駆逐艦が出てくるのはさらに数十年後。
駆逐艦は、水雷艇を駆逐する艦だったのだ。
時代とともに、水雷艇の脅威が消えると
潜水艦を駆逐する艦になったり、
航空機やミサイルを駆逐するための艦になったりした、、、
ということだろう。
著者は浦賀船渠の技術者だった人ですな。
http://portal.nifty.com/2008/03/20/b/
http://ja.wikipedia.org/wiki/浦賀船渠
ともかく読み応え充分だ。
この本は第二次世界大戦のところで終わっているが、
第二次世界大戦部分は全体のボリュームのうちごくわずかなのだ。
このことからもこの特殊な船の歴史を詳細にひもといたものだ
ということが分かるだろう。