第2ガラパゴスとは、アメリゴ北西450kmに浮かぶ、
大小10あまりの島嶼からなるコエリョ諸島の別名である。
1503年のアメリゴ・ヴェスプッチの第3航海で発見された。
太平洋に浮かぶ隔絶した海洋島であることから、移民は行われなかったため、
現在でも原生林が繁茂し数々の独自の野生動物が生息する。
19世紀末、米国の動物学者エリオット・デュブレが調査を行い、
その動物・植物相の豊富さから「第2ガラパゴス」と名付けた。
なお、その際、第2ガラパゴスの生物相はガラパゴスとも
インディアスとも異なるものが存在するとして、
生物相境界線「デュブレ線」を提唱した。
第2ガラパゴスの生物相はいまだ不明な点が多く、未確認の生物も多い。
最近発見されたハチドリ、サンショウウオ、コウガイビル、マミズクラゲは
いずれも固有種である。
なお、その後の研究の進展により、大陸との生物相の類似性が
ある程度はっきりしたことから、デュブレ線は現在では否定されている。
1994年3月、生物相の調査に向かった米ウイスコンシン大学の
生物学者・地質学者6名のグループが、コエリョ諸島エステバン島で、
なんらかの大型陸生生物に襲われた。
おそらく、コモドオオトカゲ様の爬虫類と推測されるが、
この事件で研究者5名、救助に向かったアメリゴ海軍陸戦隊の19名が死亡した。
この事件を起こしたのがどのような生物なのかは生存者の
わずかな目撃証言しかなく、現在でも不明である。