そこで、晩春のある日、
バイク引き取り業者さんに御足労願って、
査定してもらった。
あらかじめ倉庫に工具を持ち込んで、
いらない小パーツを取り外したり、ステッカーを剥がしたり、
最後にバイク全体をFinish LineのPro Detailerで
磨きに磨いてみた。幸いサビもほとんど見えないレベル。
バッテリーが上がっているので、
ジャンプしてエンジンをかけてみる、、、
するとガソリンがキャブからオーバーフロー。
キャブ詰まりね。
さて、査定の方、到着。
詳しくバイクを査定する担当の方。
ドキドキしながら見つめるオレ。
査定額は予想した額を少々下回るものだったので
交渉して予想額に近づけた。
具体的には、最終価格は8万円だったよ。
不動歴が長く、バッテリーも枯渇、
キャブ詰まりのオーバーフローもあるので、
これが限界だそうだ。さもありなん。
14年経過車としては頑張ってくれた。
ワンオーナー、無転倒、無改造、傷なしというところで
評価されたようだ。
Renaissaは1tトラックに乗って新しい持ち主の元へ行った。
オレはもうオートバイに乗ることはないと思う。
だが、あのバイクに乗って
ツーリング先で一緒に走った懐かしい友のことや、
訪れた場所についてのいくつかの思い出は
ずっと心に持っていたいと思う。