MQBの基本解説:
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20120206_510038.html
基本として、MQBを採用するすべての車種において
前輪車軸からバルクヘッド(またはアクセルペダル)までの距離と、
エンジン搭載位置・搭載角度を統一する。
http://www.volkswagen.co.jp/ja/models/golf/golf_legend/story09.html
バルクヘッド:車のエンジンルームと運転席を隔てる壁のこと。
(もとは船舶用語、船体内部を横に仕切る隔壁のこと)
この結果、すべてのエンジンが前方給気・後方排気となる。
前方給気・後方排気とは:
http://homepage3.nifty.com/KMG/dic/ribaasuheddo.html
アクセルペダルもつり下げ式に統一される可能性が高いだろう(推測)。
電気自動車、それらハイブリッド車のパワーパックも
内燃機関車のエンジンと同様の搭載位置となる。
(ということは電気自動車の場合は他の場所に充電池が割り振られる。)
MQBはあらゆる前輪駆動車に採用可能。
POLOからPassartまでを範囲とすると言われている。
(UP! やTuareg、Amarokは範疇外)
さらに、MQBにより、骨格的なモジュールとパーツは共用化される。
サスペンションユニットすらモジュール化される。
少ない車種を大量に生産するVWにとっては
コストダウン面で非常に有利に働く。
現在のところ商用車VW Caddyなどにも採用予定と思われる。
MQBで浮いた開発費は装備の充実に使われる、と巷間いわれているが、
商用車などは装備を省いて価格破壊できる可能性がある。
他社と同等の安全装備で価格の安い商用車を供給できるかもしれない。
投資額が半端でない「かなりの額」らしいので、
MQBは今後20年ほどは使われるのではないか。
そのため、パワートレインが変わっても使用できるようにしてある。