本当のところ、時計の機械のほうは、結局はパーツの組み合わせに終始するだけ。別に部品を自分でなんとかするわけじゃない。そういう意味で、このブログでは「時計の自作」とは言っていないわけだ。
オレ的レギュレーションでは、「自作」とは、道筋が立てられたパーツの組み合わせによるものは除きたい、、、と思う。
たとえばオーディオスピーカー作成キットを買ってきて組み立てても「自作」ではない。それはオレ的にはただの「組み立て」だッ!
木材を切り出して、スピーカーケースを自作して初めて「自作」となる。
時計なら、ガワを旋盤で自作するとか、文字盤をタコ印刷する、というなら「自作」だね。
だからオレのこの工作はいままでは「自作」じゃなかったわけだ。
(このblogは、モノを購入し、説明書通りに使って、廃棄するという、いわゆる消費の王道というものに対して、それをはみだした行為(自作し、修繕し、再解釈するなど)を主に記述したいと思っている)→いま考えた
ストラップはいままで習得した革工作の技倆が生かせるものだね。これこそ自作なのだ。
これで、ようやくこの工作も時計の自作と言い切れる。(強引)
はじめてクロコダイル革を入手して、俄然張り切る。
菱錐で穴を開け、ちくちく縫い続ける。
糸は細めのものを使用。白ではなく、カーキ色の糸だ。
上品に縫っていきたい。
縫い終わるとこんな感じ。
やすりでコバのでこぼこを取って、トコノールという薬品を付けて木の道具でこすりまくる。この工程、完成が近いもんだからついついおろそかにしてしまう。せっかちだからか。
そして、焦げ茶の革用塗料を塗る。
あとは穴をいくつか開けて、、、ちょうどいい革ポンチがあった。
これでベルトは完成だ。
手縫いのせいか製品感は薄く、手作り感がある。あんまり高級感は出なかったな。まあ使い込めば味が出てくるのだろう。
さっそく装着してみよう。
クロージャー(尾錠)はeBayで香港の業者さんからプッシュ式のワンタッチタイプを買っておいた。約1000円。
本来の尾錠(金具)をとりさって、そこにバネ棒で取り付けるタイプのものだね。
バネ棒の取り付けは専用工具があったので非常に簡単だった。