2010/11/30

探照灯をなんとかする


羅針儀甲板の上には、探照灯もある。

せっかくだから細かく工作してみるか。



まず、アルミ箔を丸くレンズの形に切り抜く。
それを探照灯に接着剤で貼って、
さらに透明接着剤(小西のウルトラ多用途SUというヤツ)を盛り上げて
ガラスレンズを表現する。



光を当てると反射するようになった。
どうだろうか?
相当リアルに表現できたのではないか。

2010/11/29

デリックのディティールアップ



後部甲板のデリックなんだが、
ご多分に漏れずものすごい省略ぶりだ。

本来は先端部分に滑車がついてるんだけど
省略されている。たんにフックが付いているだけだ。
そこで、小西製作所の滑車を接着し、切り取っておいたフックを
再接着する。



そのあと、デリック先端は黒色で塗色しました。
フックと滑車はグレーで。



操作用のワイヤーはテグスで表現することにしよう。

2010/11/27

ホーサーをなんとかする


船を係留するために使うロープのことを、

ホーサーという。


本物のホーサーはつまりはいわゆるロープなんだが、

カリプソの1/125スケールだとどのくらいの太さだろうか。


適当だが、以前やったレザークラフト用の手縫い糸を

ほぐしたものがちょうど良さそうだ。

先端を輪っかにする。これはボラードアイという。


糸だと毛羽が目立ってしまうので、

全体にゼリー状瞬間接着剤を薄くまぶしてみた。

で、前部甲板にあるホーサーリールに巻いてみました。

それが上の写真だ。

いいね。自画自賛。


(このあと、甲板脇の箱に、同じ糸を用いて束ねたものを置いてみた。)


2010/11/23

The Dialogue at Occident Hotel

オクシダント・ホテルの対話 

 1984年、ルミニャウイ空中都市遺跡の世界遺産申請時に、
国際記念物遺跡会議(ICOMOS)から委嘱されてアメリゴを訪れた
ボローニャ大学教授D・クーネゴは、首都アメリゴシティで、インディオ
活動家「山羊飼のクーニャ」率いる小規模な先住民のデモに遭遇した。
クーニャの知性的な態度に感銘を受けたD・クーネゴは当局の暴力的
妨害を避けるため、宿泊先のオクシダント・ホテルに別室を設け、
彼らの話を聞くことにした。これが、「オクシダント・ホテルの対話」
と呼ばれる事件である。

クーニャら先住民の主張は次のようなものであった。

 世界遺産という概念自体、西欧文明のもたらした典型的なものであ
る。インディオにはそのようなものはなく、万物は繁栄の後、ただ朽ち
て森の中に消えていく、あるいは遺骸もコンドルについばまれて世界の
一部となり消えていく、という自然観の中で生きてきた。よって、過去
を掘り返し保存するということはむしろ祖先や世界に対する冒涜である
といえる。たとえ、それがいかに貴重な都市遺構や石組であろうとも、
、、、石組などの人間の事跡が貴重である、という考え自体がギリシャ
・ローマ的=西欧的であり、先住民にとっては遺跡が失われたのは
たとえばスペイン帝国による侵略の結果であり、また、おそらくルミ
ニャウイが失われた最も大きな理由としては、先住民自身にとって不要
な存在となったからである。遺跡として「永久に保存すること」は少な
くとも先住民文化にとっては全く意味がない。そして、世界遺産指定
は、アメリゴ=インディアスにおける資本や文化の西欧支配の原則を再
確認するための儀式にすぎない。

 山羊飼のクーニャはこのように語った。

これに対し、クーネゴは、先住民の誇りを後世に残すためには、先住民
自身も、西欧的な概念もある程度は受忍し、世界遺産の指定に賛成すべ
きであると説得した。

 5時間あまりの対話は、このようにかみ合わずに終わった。山羊飼の
クーニャらは首都を去った。このとき同席したエル・コルドベス・エス
ペクタドール紙記者E・コウナゴは、後に「クーネゴの話より、クー
ニャの方が遙かに論理的で説得力に満ちていた。山羊飼の話に比べる
と、ボローニャ大学教授の話はまるで幼稚に聞こえた」と述べている。
クーネゴは、ICOMOSにおいて遺跡の希少性を訴え、ルミニャウイ
は1989年に世界遺産となった。世界遺産指定記念式典にはバスコン
セロス大統領以下、タカハシ副大統領やコルドバ・マテウス両財閥のほ
か政財界・軍の関係者が出席し、盛大なものとなった。その後、ルミ
ニャウイには欧米からのツーリストが多く訪れるようになった。
 現在、ルミニャウイ周辺では全ての世界遺産でみられるように、文化
の破壊がゆっくりと進行している。

2010/11/22

原基羅針儀の色彩について

船のブリッジの屋上はコンパスデッキと呼ばれ、
原基羅針儀(binnacle)というものが置かれているのだという。

http://en.wikipedia.org/wiki/Binnacle

http://www.atlanticscuba.co.uk/gallery2/v/binnacles/

これは地磁気による、いわゆる磁石の原理によるコンパスで、
電力が供給されなくとも稼働する。
binnacle自体は19世紀からある機械だ。

実際はブリッジ内のジャイロコンパス(転輪羅針儀)で
事足りるが、不測の事態に備えているのだろう。

磁気で動作するので、船内の電波などの影響を受けにくい
ブリッジ屋上に置かれているとのことだ。

左右に、correction spheresという磁気を打ち消す
緑と赤のボールが配置されている。(原理は知らないのよ、、、)

大戦中の艦船では軸柄の部分に木部色、羅針儀部分は真鍮色などが
指定されていたりして、ビリングボート版のカリプソを作った
RCグループの人もそのように塗っていたりする。

これに対し、レベル版の指定色は、灰色+真鍮色。

で、実際のカリプソの原基羅針儀の色なんだが、
後期レドームが搭載されている状態(カナダ写真)では、灰色に塗られている。
となりの探照灯なども同様だ。
それ以前は全体が真っ黒に塗られている写真(電球型レドーム後方写真)もある。

趣味性を発揮すれば木部色+真鍮色なんかがいいのだろうが、
思案のしどころ。

しかし、実船に近づけるということで灰色で決着だ。

2010/11/21

カリプソ号のトラス構造の再現

レベルのカリプソのキットでは、飛行甲板(ヘリパッド)を
支持するトラス構造は省略されている。

ただ、ヘリパッドを支持する板状の構造物を銀色に塗れ、
と指示されてるんだが、本物はトラス構造。
これを再現するととたんにリアルになるはずだ。

そう思い、再現方法を模索することにした。実は、1mm角のプラ棒で試
してみてうまくいったので、0.5mm角も使い、再度トライしたものだ。

下のカバーフロウの一枚目は、1mm角でのトライアルだ。



制作方法:

型紙を描き、その上に、大きめに切った1mm角プラ棒をヨコ2本、
マスキングテープで固定する。
次にタテ方向に0.5mm角プラ棒を接着する。これも長くても良い。
最後にナナメ方向を接着するが、多少短くてもいいことにした。

この作業をしていると接着剤に長く曝露されるので
危険性が低いリモネン系接着剤を使う。オレンジのにおいしかしない。
わー便利。
オレにとってはフィニッシュラインの
オレンジディグリーザーの匂いでもある。

接着剤が乾いたら余った部分を切り取る。
塗装はカリプソの写真を見て、グレーにした。

あとはオリジナルの部分と入れ替えるだけだ。
そのため、オリジナルのパーツを削る必要がある。

2010/11/15

最近のカリプソ

最近のカリプソの制作状況は
Twitterで書いているんだが、
なかなか画像を挙げることができなかった。
まあ、こんな状況だね。



甲板上構造物が甲板と一体成形なので、
マスキングしてから甲板を塗った。
甲板色を塗るとそれなりに見えてきます。
今後は甲板をマスキングして甲板上構造物を塗らないといけない。

完成に一歩ずつ近づいている。



今日はハルにハルレッドという艦底色を塗った。
実船はもっと明るい色だったようだが、
模型にするとおもちゃっぽくなってしまうので
暗いハルレッドを選択したのだ。

2010/11/13

芝野



かっこええな。お前はいつもかっこいい、、、
だから駄目なんだ!(中尾彬)

NHKドラマ・ハゲタカのDVDボックスの特典は
大木昇三郎の大木流経営論だ。

大杉蓮のように、
すり切れるまでこのDVD解説書を読み込んでみたい。

(そう、、、実際にはDVD解説書なのだ)

2010/11/12

大ディティールアップ大会実施のお知らせ

カリプソ号の組み立てが進んできて思ったのだが、
このキットには相当問題があった。

(1)ぜんぜんチリが合わない。
(2)細かいパーツの表現がうやむやになっている。

(1)についてはまあよしとしよう。ヤスリとパテで
修正してなんとかした。

問題は(2)なんだよな。1/125という縮尺なんで、
目立つところは相当目立つ。ぼやぼやだ。

解る範囲でディティールアップを図ろうと思うのだが、
素人のオレには細かすぎて作れないモノばかりだ、、、

そこで、艦船模型世界にその名を知られたる
株式会社 小西製作所のカタログを取り寄せてみた。
多数の艦船模型用のパーツが記されている。

いろんなのがあるなあ。
縮尺は示されてないんだけど、大部分がパーツ実物大で示されてるんで、
必要なもの(正確には近似した物)を選べるしくみだ。

今回は、錨、航海灯、スクリューなどを注文してみた。
届いたのが、上の写真。
自分では作れないお総菜をデパ地下で買うようなもんだろうか。


なかでも航海灯なんだが、正直、カリプソの写真を見てもよく分からな
いんで、
出来合のものを付けても問題ないだろうという判断だ。
緑・赤のものは波除の左右に付けるやつね。

スクリューは自分で作ってもしょぼいものしか出来そうにない。
一番小さいサイズのスクリューでも、
カリプソにはちょっとだけ大きいんだけど、相当雰囲気が出るはずだ。

2010/11/11

キャプション次第


この写真は
キャプションを「奥羽山脈中央部に位置する森林」としても
意外と疑われないだろう。

しかし、実際には
オレの家からすぐの神社の杜なのだ。
この杜の向こうには300mくらいで
市立大病院がある。
ばりばりの住宅地の一角なのだ。

まあ、この杜にはふくろうもいるし
カモシカもなぜか現れるほどなので
この町の生物多様性の拠点とも言える。

2010/11/10

the sequence of micro compromises



現在のカリプソなんだが、絶賛マスキング実施中。
これは飽きないうちに、ラジオでも聴きながら30分くらいで
えいやっとやってしまい、あとは寝るだけにしないといかん。
というか、そうしたいんだよね。
この作業、眠くなるんで。

塗装はどうしてもはみ出すだろうな、、、
エアブラシのミストって超細かいのよ。
ちょっとしたマスキングテープのすきまから入り込む。

はみ出したところは面相筆でぬるしかないかな。

カリプソ制作は小さな妥協の連続だ。

2010/11/09

わが人生・初・エアブラシ

カリプソ制作の過程で、
人生初のエアブラシを試してみたので、
その覚えを書いておこう。
エアブラシって、空気の力で絵の具を霧状にして吹き付ける塗装法だね。

意外とちゃんと塗装できたのでちと嬉しい。
一式1諭吉5英世くらいしたので、この技能、ぜひ獲得したいのだ。

これはいろいろと応用できるのではないか。

以下、本当に筆者の覚えです。

・スプレーや筆とは概念がまったく異なる物だと言うことを実感した。
スプレーがダンプカーとすれば、筆は大八車で、エアブラシはロードバ
イク。より繊細になっている。

・シングルアクションのハンドピースは下向けにするな。(垂れるから)

・吹き始めに、塗料の溜まりがぶっと吹くのに注意。吹き始めは必ず空
中に。

・往復運動の両端はかならず空中に設定。そうしないと、塗膜が両端部
だけ厚くなってしまう。

・ハンドピースと対象物の間隔は3センチ以内くらい。

・アクリル水性塗料の希釈は、塗料1に対し、薄め液1〜1.3くらい
にしておいた。スポイトだと洗わないといけない。めんどいので、紙
コップにあらかじめ印をつけておくのはどうだろうか。

・アクリル水性塗料だとにおいはほとんどしない。これは優れた点。

・ハンドピース洗浄は、先端部をばらし、後端部からニードルを取り出
し、プッシュボタンを外すところまでやらないと詰まる。

・地色が白以外のものに塗装する場合は、塗る→乾くのを待つ→塗る 
を数回繰り返さないとダメ。なんとかならんのか。ジェッソみたいな塗
料を欲す。

・マスキングテープのすきまからミストが入り込むのでマスキングは厳
重に。

・マスキングゾル大佐は平滑面しか使えない。モールドのある甲板に施
してひどい目にあった。(意図どおりにはがれないので全部洗い流した)

・ところで、アクリルガッシュの場合、マスキングテープでもはがれる
かもしれないので試験する必要がある。いずれ試してみるか。

2010/11/08

Restoring sanity

「正気を回復するための集会」

http://www.rallytorestoresanityandorfear.com/photos/?xrs=synd_facebook

http://news.goo.ne.jp/article/newsengm/world/newsengm-20101105-01.html

このような素敵な会合が、穏やかな秋の陽のもと、
ワシントンDCで開催されたようで
ご同慶の至り。

オレの知っている米国とはこのようなものだった。
10年前、クリントン時代のAmerican Prosperityに限りますがね。

その素敵な米国の姿は、オレの中で、ミネソタの林の紅葉と、
ブロンズ色のキーボードのパーソナルコンピュータと、
LGのテレビデオで観たERのキャプショニングと
Saturday Night Liveの思い出とセットになっている。

我らも正気でいたいものですね。

少なくともビッグなブラザーにいいように操られながら
熱狂のなかで熱烈に行動したりしない、
そんな人でいたいと思う。

それはともかく、
こういう集会のプラカードを見ると
peanutsの子供たちが掲げていたプラカードを
思い出すね。

2010/11/07

ベラフォンテ号

2005年のディズニー映画 Life Aquaticは
クストーとその仲間達の姿にインスパイア(笑)されたもので、
海洋学者=映画制作者の姿をコメディタッチで描いた作品だが、
出てくる海洋調査船の名が「ベラフォンテ号」だ。

もちろん、カリプソの歌い手ハリー・ベラフォンテから取ったものだ。

さすが映画。どっかから掃海艇を買ってきて
ベラフォンテ号をでっち上げているのには驚いた。
カリプソ号によく似せて改装されている。

http://www.hobbytalk.com/bbs1/showthread.php?t=256636

この船はもとは英国海軍の「トン級」掃海艇 HMS Packinton。
1958年に竣工後、1959年に南アフリカ海軍に売却され、
SAS Walvisbaaiと名付けられた。2003年にディズニーが購入し、映画撮影に使用。
その後、ドバイのビジネスマンに売却され、ヨットとして改装予定とのとである。

排水量440トンなので、カリプソよりちょっと大きめだね。

http://www.tca2000.co.uk/last_tons.htm

ところで、映画はまだ観ていない。

2010/11/06

いろんなガール

森ガール、山ガールなど色々出てきたが
里山ガールとかは小学館がやりそうなので避けるとして、
微妙なところで林ガール(林寛子)はどうだろうか。
立木ガール、草ガール、根ガールとかはどうだろうか。
どんどん地味になって行く。

また、おじさんの恰好をしたガールおじさん、というのはどうだろうか。
おかしのパッケージに載っているはずだが、、、

また、基本に立ち戻って、
オフィスにいるオフィスガールとはどうだろうか。

(一回転した)

2010/11/03

ふくろう状のなにか

子をつれて近所の公園に行ったところ、
このようなキノコが生えまくっていた。

下からずんずん生えてきているのがおわかりだろうか。
形状はまるでふくろうのようなものである。
小さいのは鳥の卵のようだ。

残念ながらなんて名前のキノコなのかは
わからなかった。
見た目食えそうですけどね。

2010/11/01

レドームをなんとかする(3)

平滑化のあとは底をプラ板で作り、基部をポリパテで作れば、
カリプソ号(最終状態)におけるレドームの完成だ。

ブリッジ屋上に固定用の孔を開け、接着すればいい。

これにより、カリプソ号のイメージは
こんな感じになった。

なんか実船っぽくなってきたね。
これから次第にこまかい艤装に入る。
そう、、、艤装員長はオレだからね。